九月の風に(金森幸助)
1970年代に、テレビで一世風靡したヤングオーオー。日曜日の夜には必ず見たものだ。明石やさんま、文珍、などのお笑いメンバーの他、毎月の歌が楽しみだった。ジローズの「戦争を知らない子供たち」は、まさにこの番組から生まれたものだ。相当の間ジローズの曲が続いた後、登場したのが、当時小さなオルフェというグループで活動していた金森幸助の「九月の風」である。メロディがきれいでよく歌ったものだ。
1970年代に、テレビで一世風靡したヤングオーオー。日曜日の夜には必ず見たものだ。明石やさんま、文珍、などのお笑いメンバーの他、毎月の歌が楽しみだった。ジローズの「戦争を知らない子供たち」は、まさにこの番組から生まれたものだ。相当の間ジローズの曲が続いた後、登場したのが、当時小さなオルフェというグループで活動していた金森幸助の「九月の風」である。メロディがきれいでよく歌ったものだ。
YouTube: Vince Gill - Go Rest High On That Mountain
カントリーのマルチプレーヤーであるヴィンス・ギルの作詞作曲のGo Rest High On That Mountainは、彼の音楽の師匠の死去に偲び捧げた歌で、追悼の曲として有名。ハーモニーもパティ・ラバレスと、リッキー・スギャックスがバックという豪華版。多くのミュージシャンが歌う。
YouTube: Fear Not Tomorrow - The Collingsworth Family
YouTube: The Collingsworth Family Fear Not Tomorrow
ゴスペルグループの中でも、家族総出のグループがThe Collingsworth Family(コーリングスワーズ・ファミリー)だ。和音が多重になる魅力があるが、この曲は姉妹2名と母親で華麗に歌う曲。魅力的なファミリーだ。
YouTube: Jerusalem (English) - The Hoppers
アメリカのゴスペルグループは、そのほとんどが、ファミリー(家族)で成り立っている。これはブルーグラスミュージックでも同様だ。田園の中にポツンとある我が家。楽しい我が家では家族で楽器を奏で歌いハーモニー音楽を作り上げたことは歴史的に言っても異論はないだろう。
現在のゴスペルグループの中でも、パワー全開なのが、The Hoppers(ホッパーズ)である。特にリードヴォーカルのKim Hopper(キム・ホッパー)は、結婚してHopper家の家族に一員となった。男女2名のグループでは私は一番好きなグループである。この曲ももう定番となっている。
YouTube: Joanie Sommers & Laurindo Almeida - Meditation
夏と言えばボサノバ。私が大学時代に最初にレコードを聴いてびっくりしたのがジョニー・ソマーズ。とにかくハスキーボイスで、チャーミング。その彼女の声にぴったりとマッチした曲が、メディテーション。とにかくコード進行がすばらしい。ジャズでもよくいろんなプレーヤーが演奏しているが、ヴォーカルがやはり一番。
彼女の声の魅力は、ワン・ボーイという曲でも遺憾なく発揮されている。
YouTube: Cynthia Clawson It Won't Rain Always
アメリカの音楽シーンで忘れてはならないジャンルがゴスペルだ。敢えて言えば黒人ゴスペルと白人ゴスペルと分類できようか。黒人ゴスペルは、奴隷制度の中で生まれた黒人霊歌を基に、ブルース、ジャズへと流れていく。一方白人ゴスペルは、カントリーのブルーグラス系ミュージックへと流れていく。しかしいずれも、教会音楽なのである。
白人ゴスペルはあまり日本では知られていないが、アメリカでは根強い人気を保ち続けている。ステージのスタイルは、ホームカミング(同窓会)方式で、みんなが主役で、全員が舞台に上がりソロシンガーにハーモニーで絡んでくる。アメリカ大統領の演説会でも、大統領に後ろに多くの支援者が座り、大統領とともにカメラ映像に写る。アメリカの文化なのだろう。
さて、シンシア・クラウソンは、白人ゴスペルの中でも、歌唱スタイルが少し特異なシンガーだ。声質等も、パワフルではなく、ハワイを彷彿とさせるしなやかさにあふれている。カントリーゴスペルとは少し袂を分かつ存在で貴重である。
YouTube: Gipsy Kings - Volare (HD)
ジプシーキングスは、日本ではビール会社のCMソングで有名になった。とにかく迫力満点のライブを繰り広げる。夏にはやはりこの曲。
YouTube: Tara Chanel dances "I'll Remember You"
YouTube: Elvis Presley - I`ll Remember You (Lisa Marie) Studio Dub
ハワイの名曲I'll Remember You。美しいメロディで多くのミュージシャンが歌っている。エルビスプレスリーのものが有名。こういう曲を作曲できるのは、ハワイの海とそよ風によるものなのでしょうか。
YouTube: Crosby, Stills & Nash - CSN (1977) [Full Album]
1977年のCrosby,Stills & Nashのアルバムは、実に「海」を連想するジャケット。曲も海がテーマだ。イルカ捕獲が世界的に問題視されていた時代でもありメッセージ性の強い仕上がりとなっている。彼らのライブも、映像を駆使した新しいステージを提供した。ファーストアルバム以来、彼らのの3人のハーモニーは完璧である。ニールヤングだけが異端児でハーモニーも合わなかったが、なぜかニールヤングの人気の方が日本では上なのは不思議だ。
1980年台に、日本のフォークロック界で一世風靡した村田和人。日本人離れしたセンスが持ち味。
「一本の音楽」の曲は、カセットテープの宣伝コマーシャルソングとしてもヒットした。ウエストコーストばりの演奏が魅力です。
ライブ映像(アコースティックバージョン)
YouTube: 村田和人「一本の音楽」
YouTube: Randy Meisner - Take It To The Limit (solo)
イーグルスのベーシストとして活躍したランディ・マイズナー。ウエストコーストの空を彷彿とさせる彼のハイトーンは、永遠に色あせることはないだろう。彼は、もとはポコのベーシストだった。イーグルスには、バーニー・リードンが加入する流れの中で、行動を共にしたのだろう。ちょうどポコのリッチー・フューレイや、ジム・メッシーナも独立し別のメンバーとのバンド結成も重なったことで、イーグルスへと行ったのだろう。
しかしともかくベーシストというプレーヤーは何で高音をハモるのかと不思議でならなかった。後のティモシー・シュミットしかり、ドービー・ブラザーズのタイラン・ポーターしかり、シカゴのピーター・セテラしかりである。中でもランディ・マイズナーのリードボーカルはソロでも聴かせる。イーグルスのライブ音源では、とてつもないハイトーンを披露しているのもある曲が、テイク・イット・トゥー・ザ・リミットだ。
ポコ再結成ライブでの一コマ
YouTube: Poco with Randy Meisner - Take It To The Limit
YouTube: Takin' It to the Streets
ドービーブラザーズの初期の主力メンバーだった、トム・ジョンストンが体調不良のため一時脱退した後、ドービーブラザーズは大きな賭けに挑戦する。トム・ジョンストンのシャフトするヴォーカルが聞けないドービーはドービーではないと言われるほどインパクトがあった。
しかし、スティーリー・ダンのキーボード奏者であったマイケル・マクドナルドに白羽の矢が当たった。そのアルバムが、ドービーストリートだ。私もこのアルバムを買ってはじめて聴いたときには驚いた。彼が加入したことにより従来のドービーファンは、去って行ったとも言われたが、しかしソウルフルなマイケルのヴォーカルとサウンドに、新しいドービーファンが生まれた。マイクといっしょに加入したのは、同じくスティーリー・ダンのギタリスト、ジェフ・バクスター。その証拠に、彼らは、その後立て続けにヒット曲を連発。グラミー賞総なめする勢いだった。今から思えば、マイケル。マクドナルドの加入は、ドービーサウンドを幾重にも拡大したことは事実。そして今ではトム・ジョンストンも復帰し、オリジナルメンバーと仲良く活動を続けてきている。ロックロールの若者は、今や「おっさん」の域に達したが、今でも彼らは男の夢を贈り続けている。
海の見えるサンタバーバラでの野外ライブ
YouTube: DOOBIE BROTHERS - Santa Barbara, California, 1982 - FULL CONCERT
YouTube: Kaulana Na Pua Peter Moon Band
YouTube: Pandanus(Slack Key Guitar) Peter Moon(HQ Sound Editing)
ピーター・ムーンは、ハワイが生んだスラッキーギターの名手。勧業館のような大きな会場で、以前「アメリカン・フェア」というテーマで外国製品の展示即売会があった。その時、たまたま会場ホールでライブをしていて、それを妻と一緒に観に行ったが、度肝を抜かれた。はじめてスラッキーギターを生で見たからだ。変則チューニング(主に、ナッシュビルチューニング系)を多用していると思われるが、とにかくサウンドがまさにさわやか。しかも男性4声でのハーモニーときたら鳥肌ものだ。
ピーター・ムーンは日本の友人も多いようで、ハワイアンギター、ウクレレ奏者の森嘉彦さんから教わったプレーヤーだ。今でも健在で活躍しているようだ。
YouTube: Air Supply - Lost In Love
夏、海と言えば、まず浮かんでくるのが、白い砂浜に寄せる波。そんなイメージにピッタリな曲が、オーストラリア出身のグループ、エア・サプライ。さわやかなサウンドで一世風靡をした。オーストラリアのバンドが注目を浴びるようになったのも、彼らの登場からだ。