YouTube: Authentic Unlimited - "Fall In Tennessee" (Station Inn Performance Video)
ブルーグラス界の新星グループAuthentic Unlimited Band。
ドイル・ローソンがツアーから引退したことを受けて、残ったメンバーに、ジェシー・ブロック(マンドリン)が参加して、結成されたグループ。
クイックシルバーのサウンドを引き継いだ名人芸とも言える楽器アンサンブルと洗練されたハーモニーはで魅了する。ドイル・ローソンから引き継いだ、ブルーグラスサウンドは健在。特に、ハイトーンのヴォーカルは神の領域に達するほどだ。ブルーグラスの魅力は、ハイトーンなハーモニーが特徴だが、日本人ではなかなか彼らのハーモニーまでには到達できない領域である。それにしても、ドイル・ローソンの功績は偉大である。クイックシルバーというグループを軸に、若手ブルーグラスの人材群を常に輩出している傑出したミュージシャンだ。
YouTube: Supergroup JD Crowe, Paul Williams & Doyle Lawson!
とにかくスーパーグループの名に最もふさわしいメンバーのユニット。
バンジョーは、もちろんJDクロウ、マンドリンは、ポールウイリアムズ、ギターには、めずらしくドイルローソン。バックメンバーは、ドイルローソン率いるクイックシルバーの若手がサポート。
ステージも、JDクロウのグループ、ニューサウス時代のスタンス。JDクロウが、前奏を右端マイクで行い、コーラスに入ると、真ん中のヴォーカルマイクに移動。ブルーグラスをやっているものなら、昔このスタイルがとってもかっこいいものだった。
まったく力みや無駄が一切ない、これぞトラッドグラス!と言える余裕の演奏。老齢になってもレジェンドとして君臨している彼らの姿は、ブルーグラスの本場の奥深さを垣間見る思いだ。
YouTube: LARRY CORDLE & LONESOME STANDARD TIME perform HIGHWAY 40 BLUES!
ラリー・コードルのグループであるロンサム・スタンダード・タイムの、ハイウエイ40ブルース。
安定したバックアップ陣に、技術と経験の奥深さを感じます。
YouTube: Larry Cordle "Black Diamond Strings"
ラリー・コードルのユニットで、ブルーグラスの中でもメロディックな曲を、余裕をもって仲間たちと演奏。私の好きなメロディラインである。ラリーが歌う曲は、Highway 40 blues等こういった旋律が多い。ギブソンブラザーズの、Ring Bellを彷彿とさせるところもあります。ギター弦「ブラック・ダイヤモンド・ストリング」というギター弦と古いギターが、自分と自分が恋した彼女を取り戻すものだと回顧している男の歌。
ブルーグラス界のミュージシャンの多くは、いくつもの楽器を弾きこなしており、どれも一流レベル。
間奏パートで、ラリーもギターソロを聞かせているが、オーソドックスなラインで気持ちいい。
しかしいつも思うのだが、ラリーのギターの持ち方では、なかなかギターを上手く弾けないのではないかと心配する。自由なアメリカでは、型にはまった日本と違い、そんな心配は無用なのでしょう。