2023年11月26日 (日)

四月になれば彼女は… Art Garfunkel


YouTube: Art Garfunkel APRIL COME SHE WILL live 2021

現在、82歳の天使の声を持つ、アート・ガーファンクル。80歳の時、ポール・サイモンとの「四月になれば彼女は(April come she will)」の名曲を、円熟味を帯びて歌う2021年のライブ映像。

私も、アートがポール・サイモンと別れ、ソロで活動していた頃、京都会館でのライブコンサートで彼の歌を生で聞いた。最後のアンコールでは、奥様と子どももステージに上がり、歌ってくれたことを鮮明に覚えている。あれから何年が経つだろう。
年齢を重ねたアートの容姿と声は、歌詞の内容と重なり、もの悲しさを感じざるを得ないが、逆にアートの人生の生きざまを見る思いで尊厳を感じてしまう。

2023年11月23日 (木)

Authentic Unlimited Fall In Tennessee


YouTube: Authentic Unlimited - "Fall In Tennessee" (Station Inn Performance Video)

ブルーグラス界の新星グループAuthentic Unlimited Band。
ドイル・ローソンがツアーから引退したことを受けて、残ったメンバーに、ジェシー・ブロック(マンドリン)が参加して、結成されたグループ。
クイックシルバーのサウンドを引き継いだ名人芸とも言える楽器アンサンブルと洗練されたハーモニーはで魅了する。ドイル・ローソンから引き継いだ、ブルーグラスサウンドは健在。特に、ハイトーンのヴォーカルは神の領域に達するほどだ。ブルーグラスの魅力は、ハイトーンなハーモニーが特徴だが、日本人ではなかなか彼らのハーモニーまでには到達できない領域である。それにしても、ドイル・ローソンの功績は偉大である。クイックシルバーというグループを軸に、若手ブルーグラスの人材群を常に輩出している傑出したミュージシャンだ。

2023年9月 9日 (土)

JD Crowe,Paul Williams,Doyle Lawson ~ My Walking Shoes Don't Fit Me Anymore


YouTube: Supergroup JD Crowe, Paul Williams & Doyle Lawson!

とにかくスーパーグループの名に最もふさわしいメンバーのユニット。
バンジョーは、もちろんJDクロウ、マンドリンは、ポールウイリアムズ、ギターには、めずらしくドイルローソン。バックメンバーは、ドイルローソン率いるクイックシルバーの若手がサポート。

ステージも、JDクロウのグループ、ニューサウス時代のスタンス。JDクロウが、前奏を右端マイクで行い、コーラスに入ると、真ん中のヴォーカルマイクに移動。ブルーグラスをやっているものなら、昔このスタイルがとってもかっこいいものだった。
まったく力みや無駄が一切ない、これぞトラッドグラス!と言える余裕の演奏。老齢になってもレジェンドとして君臨している彼らの姿は、ブルーグラスの本場の奥深さを垣間見る思いだ。

2023年8月27日 (日)

Larry Cordle & Lonesome Standard Time~Highway 40 Blues


YouTube: LARRY CORDLE & LONESOME STANDARD TIME perform HIGHWAY 40 BLUES!

ラリー・コードルのグループであるロンサム・スタンダード・タイムの、ハイウエイ40ブルース。

安定したバックアップ陣に、技術と経験の奥深さを感じます。

2023年8月26日 (土)

Larry Cordle~Black Diamond Strings


YouTube: Larry Cordle "Black Diamond Strings"

ラリー・コードルのユニットで、ブルーグラスの中でもメロディックな曲を、余裕をもって仲間たちと演奏。私の好きなメロディラインである。ラリーが歌う曲は、Highway 40 blues等こういった旋律が多い。ギブソンブラザーズの、Ring Bellを彷彿とさせるところもあります。ギター弦「ブラック・ダイヤモンド・ストリング」というギター弦と古いギターが、自分と自分が恋した彼女を取り戻すものだと回顧している男の歌。

ブルーグラス界のミュージシャンの多くは、いくつもの楽器を弾きこなしており、どれも一流レベル。
間奏パートで、ラリーもギターソロを聞かせているが、オーソドックスなラインで気持ちいい。
しかしいつも思うのだが、ラリーのギターの持ち方では、なかなかギターを上手く弾けないのではないかと心配する。自由なアメリカでは、型にはまった日本と違い、そんな心配は無用なのでしょう。