ブルーグラス

2015年6月26日 (金)

尾崎ブラザーズ(Ozaki Brothers)

尾崎ブラザーズ Ozaki Brothers 2010
YouTube: 尾崎ブラザーズ Ozaki Brothers 2010

尾崎ブラザーズは、日本のブルーグラス界の大御所。大先輩で誰もがレジェンドと称賛する兄弟です。ご兄弟それぞれは、民間会社でご活躍されていましたが、定年後から本格的に活動を開始。日本のブルーグラスイベントでは常連。京都の円山音楽堂で秋に開催されるカントリードリーム(野外ライブ)でもよく出演されています。この動画は2010年のライブ映像。

尾崎兄弟は、アメリカのトラッドなカントリー曲(ブルーグラス曲)を中心に活躍しルーヴィン・ブラザーズの曲をよく歌っています。またカントリーの本場アメリカのナッシュビルに出向き、ブルーグラスの曲を歌い大喝采を受け、後に日本人としてははじめてとなるカントリーの「殿堂入り」を果たした偉大な兄弟です。

私も、もう10年ぐらい前に、京都が生んだイーストマウンテンボーイズの結成記念の小ライブが開催されたとき、ご案内を頂き、喜んでお邪魔させていただきました。その時は残念ながら尾崎さんの弟さんはお仕事で来られませんでしたが、お兄さんが東南アジアで購入してきた安価なギター(実際にはインレイが多様に施されている高級感のあるギター)を自慢されていました。私は失礼ながらそのギターをお借りして1曲歌わせていただいたのが一生の思い出です。

尾崎ブラザースの素晴らしいヨーデル
YouTube: 尾崎ブラザースの素晴らしいヨーデル

2015年6月22日 (月)

Tony Rice

Mark O'Connor, Tony Rice, Bela Fleck -
YouTube: Mark O'Connor, Tony Rice, Bela Fleck - "Freeborn Man"

トニー・ライス。その名は、アメリカブルーグラス界に燦然と輝く金字塔。ブルーグラスギターの奏法を根底から覆したのがトニーである。以前のギタースタイルは、ピッキング奏法が主流で、どちらかというとストローク奏法やリズム楽器としてのギターの役割をはたしていたと言える。しかし、ドグ・ワトソンや、マール・ワトソンの登場や、何よりもクラレンス・ホワイトの登場により、ギター奏法が大きく飛躍した。クラレンス・ホワイトの流れを汲んでいるのがトニー・ライスである。また彼の歌も素晴らしい。ブルーグラスでは高音域のシンガーが持て囃されるが、トニーは低音で押している。安定した演奏は今も代えがたいものだ。

映像は、フィドルのマーク・オコーナー、バンジョーのベラ・フレーク、マンドリンのサム・ブッシュ、ドブロのジェリー・ダグラスという最強メンバーによる演奏。

Alison Krauss, Sam Bush & Tony Rice - Sawing on the Strings 映画の挿入歌でも活躍
YouTube: Alison Krauss, Sam Bush & Tony Rice - Sawing on the Strings

2015年6月21日 (日)

Sugar On Top

Sugar on Top (Bluegrass)
YouTube: Sugar on Top (Bluegrass)

日本にはブルーグラスのファンが根強くいる。関西でもアマチュアバンドを中心に小さなカントリーライブハウスで演奏を楽しんでいる。もうかれこれ15年ほど前になろうか、京都の左京区だったと思うが、小さなライブハウスに友人とお邪魔した時、何とシュガー・オン・トップが出ていたのだ。知る人ぞ知るグループで、関西高槻方面を中心に活躍しているバンドで、とにかく日本におけるトラディッショナル・ブルーグラスの草分け的存在で、ライブパフォーマンスも素晴らしい。アメリカのジミー・マーチンばりの元気な演奏だった。後に、大阪のジャズライブハウスのブルー・ノートにも出演した強者。

その彼らのライブに私も飛び入りで歌わせてもらったことを今でも光栄に思っている。確か、その時には、Gのキーで、ブルーグラスのナンバーをメドレーで歌い拍手喝采を受けたことが懐かしい。

メンバーが飛び入りして歌わしてもらった私に、「お名前は?」と聞かれたので、「私の体を見てください。それが名前です。つまりシュガー・オン・カットと言います!」と言ったら、これまた大爆笑だった。メンバーの多くはそれぞれ実業家たちなのだが、もう相当年配になっておられることだと思う。

2015年6月 5日 (金)

永遠の絆(Nitty Gritty Dirt Band)

Nitty Gritty Dirt Band - Will the Circle be Unbroken.wmv
YouTube: Nitty Gritty Dirt Band - Will the Circle be Unbroken.wmv

これぞ、ブルーグラス・ゴスペルの定番中の定番の曲。ライブでも最後のエンディングで、出演者全員が集合して大合唱する曲で、アメリカに伝わるトラディッショナル・ゴスペル・ソングである。

私が高校生の時に、「永遠の絆」というタイトルの3枚組のアルバムを知った。これも友人の兄が情報源。当時多くのビックアーティストが集合したアルバムだったが、このアルバムの主役こそニッティ・グリッテイ・ダート・バンドである。彼らは、カントリーのあらゆるジャンルの音楽を奏で、しかも全員がたくさんの楽器を操る。今でも毎年「永遠の絆」というシリーズのライブをやり続けており、毎回、いろんなメンバーが登場する。

私が友人と結成したジェットソン・スキッフル・バンドも、実はニッティ・グリッティ・ダード・バンドの雰囲気を受け継ごうとしたバンドで、彼らの曲はもちろん、POCO等、カントリー・ロック系の曲をたくさん演奏した。このころの日本では、フォークブームとなってきており、ほとんどが、井上陽水やかぐや姫、アリス等のコピーバンドであったが、自分達のグループだけは非常にマニアックで異彩を放っていたと今さらながら思う。