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2013年2月

2013年2月19日 (火)

京都幸福会議2013

国民総生産(GNP)に代わり、経済成長とは異なる、「国民総幸福量(GNH)」を重視し、豊かさのあり方を模索する国が増えつつあります。その先駆的な国は、いうまでもなく「幸せの国」といわれるブータンです。本年3月20日は、ブータンの提案により国連が定めた最初の「国際幸福デー」です。

京都でも、「幸福なまち」として世界から魅力ある都市となるよう、行政、企業、市民などオール京都としての議論を進めることが求められています。このほど、京都市・京都府・京都経済同友会が主催し、大学の共催、内閣府等の後援を得て、国際幸福デーの記念の日となる3月20日に、「京都幸福会議2013~幸せの国ブータンから、これからの幸せのあり方を学ぶ~」が開催されることになりました。王立ブータン研究所のカルマ・ウラ所長の特別講演や、パネルディスカッションが予定されています。京都経済同友会では、すでに「京都幸福指標」を策定されており、企業の従業員幸福度を測定し、組織運営や生産性向上に活かす試みをされており、今回の幸福会議の開催は、時代を動かす大きなターニングポイントになるものと思います。

2013年2月17日 (日)

下関動物愛護センター(ふれあいランド)

下関ふれあいランド②命の教室(下関市)
2月8日に、念願の下関市動物愛護センターへ視察調査のため訪問しました。(施設の外観写真を大雪のため、撮れなかったのでセンター内の展示物を撮影したものです)

動物愛護法の制定から改正へと国の法整備が進展する中で、全国でも注目を浴びているセンターが、熊本の動物愛護センターと、山口県の下関市動物愛護センターです。京都市でもいよいよ来年度から動物愛護センターの整備予算が計上され、整備に向けスタートします。その整備のソフト面での政策を調査するために今回視察をしました。

とにかく、下関動物愛護センターの最大の特徴は、世界ではじめての、動物の殺処分の際に、使用する吸入麻酔剤のリサイクルシステムです。通常二酸化炭素を使用しますが、これは温度調整をし、麻酔剤の濃度と時間調整のあと、気化させリサイクルし液化した麻酔剤を保存管理しています。これは動物の安楽死をさらに確保するものと言われています。さらに、地球温暖化防止にも寄与する画期的なシステムです。実際に現場調査をさせていただきましたが、動物だけではなく、殺処分に立ち会う職員の方々の苦痛もやわらぐものと痛感しました。

また、このセンターで特筆すべきは、土日祝日も開館していることや、ペットの埋葬も直営でされ、市民から持ち込まれたペットの埋葬もされています。

さらに、動物を通じていのちの大切を学ぶための「いのちの教室」という事業もされており、マスコミでも大きく報道されています。子どもたちが、このセンターにきて、保護者同伴で、動物が殺処分されることを間近に見、埋葬まで立ち会うことで、自分たちの命にも向きあうものです。

動物愛護センターの事業は、施設整備だけでなく、こうしたソフト面の取組が何よりも重要です。今後京都市動物愛護センター開設に向けて、研究し要望していきたいと思います。

最後に、「このセンターでの殺処分は、本当の意味での安楽死ではありません。よく市民の方々が、自分のペットを安楽死させてほしいと言って同センターにこられますが、その時には、そのように言っています。本当の安楽死は、自然死であり、しかも買主の腕に抱かれて死んでいくのが動物にとって一番安心できるのではないかと思います。なぜならいくら苦痛を与えない施設やシステムを構築しても、やはり檻の中では動物たちは、感じているものです。そこに不安な表情が見て取れます。何匹もの死に立ち会っている私たちだからこそ、それが痛いほどわかります。老犬や老猫になっても、買主との絆を忘れないでください。同センターはそういうことを買主や大人や子供たちに、思っていただけるように努力するのが使命だと思っています。・・・」と、下関市のセンター長さんがおっしゃっていたことが印象的でした。

2013年2月12日 (火)

京都岡崎のシンボルマーク

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京都の岡崎地域には、美術館、動物園、近代美術館、勧業館、京都会館ホール、疏水、平安神宮等、京都の風情を感じさせる魅力の地域です。この地域をさらに魅力ある地域とするために、都市計画決定を経て、官民地域連携のエリアマネジメントを推進することになりました。その組織体が京都岡崎魅力づくり推進協議会です。このほど、京都内外にアピールする意味からシンボルマークの募集が行われ、全国447作品の応募があり、グランプリが決定しました。上のマークがグランプリ作品です。作者は宮城県仙台市在住の鈴木洋さんです。

私が感動したのは、2つあります。一つは、グランプリを取られたのが、東日本大震災に被災された東北を代表する仙台市の方であったということです。まさに、絆を象徴するご受章です。さらに、京都文化の神髄であるお香の源氏香をモチーフにされたデザインだということです。実は、今までの京都に関連するシンボルマークに源氏香がモチーフにされたものは見たことがありません。源氏香は、言うまでもなく源氏物語54帖のうち、「桐壷」と「夢の浮橋」の2帖を除いた52帖で構成され、香を焚き、匂いをかぎ分けるという精神性と神秘性を兼ね備えた文化です。5つの木でその香の種類を現し、言い当てるという遊びで、右の1本目から左の5本目までの木の位置で言い当てます。シンボルマークは、変形ですが、仮に右の黄色の1本目と、左の5本目の香りが同じというものです。そして、2本目、3本目、4本目はそれとは別別の香りであるとされるものです。それを源氏物語でいえば「幻」という帖になり、季節は四季を表現するものです。

京都の岡崎地域が、幻想的な京都文化の源(源氏香)であり、しかも四季折々にその顔を変える風情をもつ世界遺産にも匹敵する地域となることを祈るマークとなったことをうれしく思います。

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