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2013年2月17日 (日)

下関動物愛護センター(ふれあいランド)

下関ふれあいランド②命の教室(下関市)
2月8日に、念願の下関市動物愛護センターへ視察調査のため訪問しました。(施設の外観写真を大雪のため、撮れなかったのでセンター内の展示物を撮影したものです)

動物愛護法の制定から改正へと国の法整備が進展する中で、全国でも注目を浴びているセンターが、熊本の動物愛護センターと、山口県の下関市動物愛護センターです。京都市でもいよいよ来年度から動物愛護センターの整備予算が計上され、整備に向けスタートします。その整備のソフト面での政策を調査するために今回視察をしました。

とにかく、下関動物愛護センターの最大の特徴は、世界ではじめての、動物の殺処分の際に、使用する吸入麻酔剤のリサイクルシステムです。通常二酸化炭素を使用しますが、これは温度調整をし、麻酔剤の濃度と時間調整のあと、気化させリサイクルし液化した麻酔剤を保存管理しています。これは動物の安楽死をさらに確保するものと言われています。さらに、地球温暖化防止にも寄与する画期的なシステムです。実際に現場調査をさせていただきましたが、動物だけではなく、殺処分に立ち会う職員の方々の苦痛もやわらぐものと痛感しました。

また、このセンターで特筆すべきは、土日祝日も開館していることや、ペットの埋葬も直営でされ、市民から持ち込まれたペットの埋葬もされています。

さらに、動物を通じていのちの大切を学ぶための「いのちの教室」という事業もされており、マスコミでも大きく報道されています。子どもたちが、このセンターにきて、保護者同伴で、動物が殺処分されることを間近に見、埋葬まで立ち会うことで、自分たちの命にも向きあうものです。

動物愛護センターの事業は、施設整備だけでなく、こうしたソフト面の取組が何よりも重要です。今後京都市動物愛護センター開設に向けて、研究し要望していきたいと思います。

最後に、「このセンターでの殺処分は、本当の意味での安楽死ではありません。よく市民の方々が、自分のペットを安楽死させてほしいと言って同センターにこられますが、その時には、そのように言っています。本当の安楽死は、自然死であり、しかも買主の腕に抱かれて死んでいくのが動物にとって一番安心できるのではないかと思います。なぜならいくら苦痛を与えない施設やシステムを構築しても、やはり檻の中では動物たちは、感じているものです。そこに不安な表情が見て取れます。何匹もの死に立ち会っている私たちだからこそ、それが痛いほどわかります。老犬や老猫になっても、買主との絆を忘れないでください。同センターはそういうことを買主や大人や子供たちに、思っていただけるように努力するのが使命だと思っています。・・・」と、下関市のセンター長さんがおっしゃっていたことが印象的でした。

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