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京都府の山田知事は、一昨年の知事選挙のマニフェストに、介護サービスに頼らず元気なお年寄りづくりのため、90歳以上の元気なお年寄りに5万円を交付する制度を約束しました。9月26日の京都府議会本会議では、私の地元の小鍛治義広府会議員が、この問題を代表質問で取り上げました。長寿と健康維持への意欲を高めてもらう誘導政策で、全国的にも初めての試み。来年度以降の早期創設に向けて今後制度の仕組みの詳細について検討されることになりました。
この課題は、私自身も常日頃から高齢者の方々とひざ詰めの懇談をしている際に、「介護保険料が高い」「年金から天引きされる元気をなくす」など、現行制度では、どうしても介護支援が主たる目的であるため、元気なるための健康誘導政策が欠如していることが課題だということです。
しかし一方で、健康寿命は男性で75.58歳、女性で78.77歳から考えると、90歳以上というのは非現実的ではないかとも思えます。確かに府の調査では、90歳以上で、要介護認定を請けておられない高齢者は約2500人程度だということですが、今後制度創設に向けて様々な課題が浮き彫りになってくると思われます。
今後は、新しい防災理念により対応が迫られている。巨大災害には、「防災」ではなく、「減災」という理念が極めて重要。大きな自然に対する小さな人間の認識をもつことと、これでだいじょうぶという完全戦略ではなく、小さい対策の足し算(積み重ね)により効果的な組み合わせで対応することが、特に重要である。
また、リスクマネージメントから、クライシスマネージメントへの転換の視点も重要であることや、何よりも地域住民のボトムアップによる防災まちづくりの必要性が強調された。(次項に続く)