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2011年9月

2011年9月30日 (金)

災害に強いまちづくりと自治体の役割①「リスクの多様化」

9月27日9月定例会最初の本会議終了後、昼から京都市議会本会議場で、議員研修会が開催され私も参加しました。「災害に強いまちと自治体の役割」と題して、関西学院大学総合政策学部の室崎益輝教授が東日本大震災を教訓に今後の防災対策の視点を講演されました。シリーズで講演の内容の情報をお知らせいたします。(室崎教授の当日資料引用)

まず、「リスクの多様化」について、問題提起がありました。現在は、様々な災害や事故さらには、犯罪が、人間社会を脅かしており、単に地震や洪水等の自然災害だけではない時代となってきており、その分リスクも多様化してきています。まさに、自然災害が益々凶暴化していることで、社会の対応力が脆弱化し、まさに相乗効果でリスクが増大している。多様化するリスクの具体的な面は、①地震、洪水、台風、雪害などの天変地異、②インフルエンザ、BSE,口蹄疫、食中毒などの生物感染、③溺死事故、危険物災害、群衆事故など過失事故、④放火、誘拐、殺人、テロなど凶悪犯罪、⑤汚職背任、管理瑕疵、放漫経営などの組織ミス、などを指摘されました。(次項に続く)

 

2011年9月28日 (水)

安心救急ステーション事業がスタート

京都市では、市民や観光客の一層の安心安全を確保する目的に、商店街やコンビニ、観光地の土産物店などを対象に、簡易に応急手当器材の提供や、119番通報の指導、AEDマップの配布等を行ってもらえる施設団体等を、「安全救急ステーション」と認定し取組むことになりました。まずは東山区においてモデル事業として進められます。

安心救急ステーションの役割、①早い119番通報、②早い応急手当、③AEDの使用、④救急隊への引継ぎなど救急リレーの第1走者に求められる活動に取組んでいただくことになります。また、ステーションに常備するものは、①安全応急手当用の器材、②119番通報カード、③AEDマップ、④応急手当の手順及び役割に応じた行動カード、⑤ガーゼや絆創膏などの救急キット、⑥外国人(4ヶ国)対応シート等、です。さらに、ステーションがわかりやすいように、特別のステッカー(標章)を設置対象施設に掲示することになっています。地域発のセーフティネットとして期待したいと思います。

2011年9月25日 (日)

高速道路の下の公園の未来…

勧進橋公園1 整備された勧進橋児童公園

本日午前、地元南区内の、鴨川沿いにある148世帯の分譲マンションで実施された防災訓練に参加させていただきました。昔は、このあたりは工場がほとんどで、ほとんど住民も少なく、放置自動車も多い場所でどちらというと行政サービスから少なからず遠い地域でした。高度成長期以降、マンション建設ラッシュにより地域の人口も増えてきて、住民ニーズも多様化してきています。こうした折に、この地域を通ることになりました。大型公共事業の必要性の是非はいろいろありますが、いずれにせよ、近隣の地域住民には、排気ガスや騒音等迷惑な話です。高速道路開通後の本年9月に、永年放置されてきた感のある公園が今回新たにリニューアルしました。

本日の防災訓練で挨拶をさせていただきましたが、住民の皆様は、「綺麗になって憩える場所ができてうれしい」「南区の公園とは思えない」等、口ぐちに語っておられました。今後は、少子高齢化と多文化共生に伴う時代の課題に対応すべく、より多くの地域の皆様に利用していただきたいと願っています。

私は、法的な規制もある児童公園ですが、あくまで地域の皆様に主体的に利用していただくためには、管理規定を見直し、できるだけ地域における運営協議会によって利用ポリシーを地域の皆様で合意によって作成し運営されるべきと考えています。行政はそのテーブルができるよう誘導支援をすべきです。ワークショップ方式の重要性は、児童公園の建設や改修の際には、必ず盛り込むべき手法で、住民参加型の公園とするためにも極めて重要です。

名称も児童公園というものではなく、少子高齢化や地域性等も踏まえた親しまれる名前がいいのではないでしょうか。それが公園の未来を希望あるものにするための一助と確信します。

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