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2006年4月

2006年4月25日 (火)

プラトンの理想・・・教育基本法改正論議に思う

ソクラテスの弟子であるプラトンは「国家論」の中で、「正しく真実に哲学する者が政治的支配の地位につくか、現に権力を持ている人々が真実に哲学するようになるかいずれかが実現しない限りは、人類の不幸はやむことがないだろう」という至言を残しています。

政治の上に哲学があるというプラトン確固たる理想と信念が表現されていると言えます。戦後の精神の空白期は、その後の日本の方向に大きな影響を及ぼした。古くて新しい、新しくて古い論議である「憲法論議」や「教育基本法改正論議」は、戦後の精神の空白期をどう克服するかという、歴史観に立ち返った哲学的論議からはじめなければ、まさに日本の不幸はやむことがないだろうと思う。

2006年4月23日 (日)

JFケネディと上杉鷹山

4月22日に、京都府医師会の会長交代式の式典に出席させていただいた。重鎮の前医師会長のあとを受けて、本年4月より新しい世代の医師会長が誕生。新会長は、昭和22年生まれの団塊の世代の代表でもある。

現在、国において医療制度改革が大きく議論をされている中での交替式。今後の日本における医療制度の方向性を決定する重要な時、持続可能な制度確立のために、ご苦労も多いことと思うが、政治家・医師会関係者・国民等幅広い骨太の議論を展開していきたいものだ。

その新会長が、式典おいて、アメリカ大統領JFケネディの言葉と米沢藩主上杉鷹山の言葉を紹介し、挨拶をされたことが非常に印象的であった。また最後の副会長の閉会の挨拶も同様である。JFケネディも上杉鷹山もともに、民衆(国民)にしっかりと足場を置いて、既成慣例を大きく改革していったリーダーである。私も彼らの言葉を肝に銘じている。

上杉鷹山は「藩主は人民と国家のために存在するのであって、人民と国家が藩主のために存在するのではない」と語り、またJFケネディは「今こそ新しい機会と新しい問題に取り組むための新しい世代のリーダーシップが必要な時なのである」と語っている。この言葉を医療制度改革の先頭に立つ新医師会会長に贈りたい。

2006年4月22日 (土)

京都市交響楽団創立50周年

京都市交響楽団は全国でも唯一がんばっている自治体直営の交響楽団。今年は創立されて50周年という佳節を向かえ、50周年記念事業を展開することになっています。

創立当時の趣を演出するため50周年記念演奏として先斗町歌舞練場で当時の初演時間に演奏会を行うことになっています。音楽振興を願う私はプラハ市と京都市とが姉妹都市として提携した時から、音楽文化により両都市の交流が重要であることを訴えてきました。そしてわが祖国を書いたスメタナの命日である5月12日に「プラハの春」が開催されますが、それに京都市交響楽団が参加するように求め実現をいたしました。

また「プラハの春」と同じく音楽文化と観光振興のジョイントを図るため「京都の秋」を提唱し、今でも紅葉の京都の秋に充実した演奏会が開かれています。

因みに、5月12日のスメタナの命日は、私の誕生日でもあり、プラハの春は私にとって重要な意味をもつものとなっています。

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