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2013年3月

2013年3月 9日 (土)

ひとり親家庭への支援拡充

京都市の平成25年度予算で、私が永年求めてきた父子家庭への支援策が拡充されることになりました。今から20年前、議員に当選させていただいた1期目に、父子家庭の父親のお母さんからの相談がきっかけです。当時、父子家庭になれば、実際に父親が働いていることから、食事や子育て等の子どもの面倒は、多くが父親の両親なかんずくお母さん(子どもにとってはおばあちゃん)が担っているのが現状でした。これは今でもほとんど変わっていないのが実態だと思われます。当時「孫のことだから面倒を見てやるのは当然だと思うが、少しは母子家庭のように経済的負担を軽減してほしい」と切実な声をいただいていました。

3年前の政権交代後に、父子家庭にも児童扶養手当が支給される政策が実現したことなりました。多くの自治体は、その折に父子家庭の医療費の無料化について実現していましたが、京都市は財政的な面からも遅れてきたのが現状でした。しかし平成25年度8月より、18歳未満の子供をもつ父子家庭の父子ともに、医療費負担を無料化することが実現します。またこれに合せ、母子家庭自立支援対策として事業化されている高等技能訓練促進費等事業及び自立支援教育訓練給付事業についても、対象になっていなかった父子家庭も対象に加えることになります。また、DVに悩む男性被害者のために、DV相談支援センターで実施されている予防講座に男性も対象に加えることになります。

母子家庭及び父子家庭の垣根が制度上なくなることで、公明党が以前から主張してきた「ひとり親家庭」という理念が定着しつつあります。ひとり親家庭を取り巻く課題は、経済面だけでなく教育面等含めまだまだ課題が山積しています。これからも現場主義に徹して課題解決を目指します。

インターディペンデンスの時代への転換を

3.11から2年。東北地方では復興までには今だ課題が山積している。私は震災が行った年の2011年の12月に復旧復興の状況調査のため、宮城県石巻市と仙台市へ調査に赴いた。復興の槌音は聞こえてきたが、生活現場では、雇用、まちづくり、地域経済等、まだまだ課題は多く、復興には向こう10年〜20年はかかるとの見方も強かった。仮設商店外も訪れた。パン販売のおばさんが「皆さんのおかげで助かります」と感謝の言葉を頂いて恐縮した。東北の方々の真の強さと謙虚さに頭が下がる思いだった。改めて支え合う社会構築の必要性を実感した。

右肩上がりの時代を生きてきた現在の世代はいずれにしても、今回の震災により価値観に転換を余儀なくされた。大谷大学の鷲田清一教授は、右肩下がりの時代を生き抜くための視点として、インディペンデンスの時代からインターディペンデンスの時代への転換を指摘している。つまり、インディペンデンス(独立)の時代から、インターデペンデンス(支え合う)時代への必要性を示している。世界の国々が支え合うというインターディペンデンス社会をどう築き上げるかを、3.11を迎えるに当たり今一度肝に銘じたい。

2013年3月 8日 (金)

京都版トキワ荘

私が生まれた1955年5月、同時期に東京では、新漫画党が結成され時でもある。新漫画党は、日本の漫画界をリードしてきた手塚治虫、石森章太郎、寺田ヒロオ、藤子不二雄、つのだじろう、赤塚不二夫等で結成された集まりである。彼らの修行時代の淵源をたどれば、漫画家を目指す若者が、集合共同生活をしながら切磋琢磨をしてきた場として、トキワ荘が有名だ。

京都市では、地元美術芸術系大学でも漫画科を持っている都市あるとともに、国際漫画ミュージアムを有する芸術都市でもある。昨年から、次代を担う漫画家を人材発掘、育成する視点から、京都版トキワ荘事業を展開させてきた。昨年度は、漫画クリエーターを目指す人たちを対象とし、「京都国際マンガ・アニメフェア」と連携し、マンガ出版社を招きプレゼンテーションの機会を設けたり、マンが家向けの確定申告の講習会を開催したり、マンガ編集者のトークショーを展開する。新年度からは、男女用それぞれ1軒計2軒の京町家を活用し、本格的なトキワ荘事業を展開することになる。今年の夏には入居を開始していただく予定だ。

いずれは、映画祭のように、世界漫画祭、アニメ祭等が京都で開催されるよう、世界をリードする日本のアニメ界を支える漫画芸術の発信基地として京都の取り組みを期待したい。

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