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2006年10月

2006年10月25日 (水)

厚生常任委員会他都市調査

23日から25日にかけて、厚生常任委員会の他都市調査のため横浜市・仙台市・さいたま市へ出張。

横浜市では、ごみ分別収集の実状やごみ減量化の取り組み、そしてごみ処理施設の見学調査をおこないました。横浜市はごみ減量化推進のため多くの品目の分別を行っておりますが、有料化は未着手です。ごみ分別品目の拡大については、一定の限界があるようにも感じました。

仙台市では、子育て支援の諸視察を調査しました。NPO法人に委託して運営している子育て支援センターも視察。何よりも今年から、保健福祉局の組織を新たに「こども未来局」として立ち上げ、子育て支援を強力に推進していることが印象的でした。

さいたま市では、バリアフリーのまちづくり推進のための条例化の内容や、モデル地区の実施状況などを調査しました。

他都市調査をしていつも思うことは、議会棟が非常に充実しているということです。議会は市民の代表が集まる民主主義政治の本拠地です。また議会機能が十分に発揮できるために、図書館や会議室の充実など強力にサポートされていることに注目しています。しかし京都市会の議場や議会棟の現状は、非常に狭隘で会議室も少ない状態です。議会機能強化のための諸施策を早期に推進することが求められます。

2006年10月24日 (火)

狭い路地に街灯を設置(トピック76号)

Topic761 地域の方々から「路地が暗くて早朝、新聞配達の方々が困っている」との声が大道よしとも市議に寄せられました。現地を調査し土木事務所へ掛け合いましたが、場所が「私有地でありどうしても設置することはできない」との回答でした。しかし防犯上の問題などの特例事項を理由に再度粘り強く設置の要望を行ったところ、ちょうど関西電力の電柱が新設されることになったことから、新たに街灯が設置されることになりました。相談を受けてから3年経過したものです。(2003.10)

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2006年10月23日 (月)

市民の信頼回復と服務規律に関する調査特別委員会

10月6日の9月定例会閉会以降、京都市職員の不祥事が後を絶たず続発している。ネットオークションで購入したオートバイを諸手続きが今だできていない中で待ちきれず乗車し、しかも飲酒運転、一方通行逆走ということで現行犯逮捕された職員、永年の間病欠などを繰り返していた保育士が窃盗(置き引き)で逮捕、そしてこのほど、ひき逃げ容疑もある保育園の作業員が、無免許運転、覚醒剤使用で逮捕された。10月20日には、10月16日に引き続き特別委員会を開会し不祥事の報告と原因究明のための調査を実施したが、各委員からも厳しい意見が続出。

市の調査では、病欠や無断欠勤をはじめ、個人的に多重債務に陥り給与の差し押さえになっている職員など、いわゆる問題職員を把握したところ、約200人にものぼることが判明した。このような事態になっていることは、今まで知らなかったという問題ではなかろう。相当長い年月の中で、事なかれ主義で通っていた実態があったのではないか。誰がいつどのように問題職員を把握し、指導し、再生させることになっていたのか人事管理について幹部職員の自覚と責任は重い

私はこの間の京都市職員の公務外非行の不祥事を見るにつけ、若年層の職員に多い傾向にあることを以前から指摘をしてきた。「今時の若者は・・・」と言ったところで解決する訳でもない。しかしこうした若者世代を作り上げたのは、いうまでもなく今の大人なのであり、40代、50代の世代なのである。情報化の急速な進展で、時代が大きく変貌している最中に、わが国は、情報化時代に生きる道徳心や、情報化時代に行きぬく理想や理念を教育の中で教えて来なかったツケが回ってきているのである。価値観の多様化と言えば聞こえはいいが、価値観の多様化の視点は、社会現象として上から見ているいわばマスの論理から見たものであるが、価値観の多様化した時代に生きる一人ひとりの側からの視点で見ると、価値観の多様化は、自分自身を見失うことにつながるものである。「自分探し」が必要なのである。それだけに自分自身の確かな哲学が必要なのである。

今、京都市職員に必要なのは、改革大綱を推進することではなく、改革大綱を推進するための、強固な理念の構築である。職員全員が同じ目線に立たなければそれは確立できないであろう。職員の中で、「誰々が悪い、私は悪くない」などと言っている内は、絶対に改革できない。京都市という客船は改革の波に向かって船出した。客船であることに意味がある。船長は京都市長である。職員は同じ船に乗り込むあらゆる役割を担う船員である。お客は市民である。

ドイツの思想家であるベルネの至言に「政治は帆である。国家は風であり、国家は船であり、時代は海である」というのがある。市長及び職員は肝に銘じてもらいたいものだ。

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