2015年6月15日 (月)

雨に願いを(Fools Gold)

Fools Gold - Rain,Oh, Rain (1976)
YouTube: Fools Gold - Rain,Oh, Rain (1976)

今は亡き、ブルーグラスのフラットマンドリン奏者宮崎勝之さんに、フラットマンドリンを少しご教示いただいたことがあるが、その時に、宮崎さんが音楽に目覚めたきっかけが、何と高校時代に聴いたフールズ・ゴールドだったと聞いたときには本当にびっくりした。宮崎さんは、アメリカナッシュビルで開かれる世界フラットマンドリン大会で、第3位を獲得した逸材。彼のプレイからはフールズ・ゴールドの曲想は思い浮かばない。(宮崎勝之さんのプレイは後日掲載しましょう)

フールズ・ゴールドの「雨に願いを(Rain Oh Rain)」のバックコーラスは、何とイーグルスのグレン・フレイ、ドン・ヘンリーや確かジョン・デヴィッド・サウザー等、ウエストコーストの大御所達がサポートしている。これだけ見てもこのグループの将来性を大いに期待されたのが、そのあとはヒット曲もなく終わった。一時、一人のCSN&YやAmericaと揶揄されたダン・フォーゲルバークとジョイントライブ(実際にはバックバンド)で活躍していた時もある。イーグルスよりも少し彼らの曲は軽い。

2015年6月14日 (日)

名前のない馬(America)

A Horse With No Name (名前のない馬) / AMERICA
YouTube: A Horse With No Name (名前のない馬) / AMERICA

1970年代初頭、ロンドンで結成されたAmerica(アメリカ)デューイ・パネル、ダン・ピーク、ジェリー・ベックリーの若者3名のアコースティックコーラスバンドである。彼らは「アメリカ」というファーストアルバムを出したようだが、売れ行きはいまひとつだった。その次のセカンドアルバム「A Horce With No Name(名前のない馬)」が大ヒット。これがグラミー賞受賞につながる。

このアルバムは、その他「川のほとりに」「三本のバラ」「川を渡るな」「I Need You」など、アコースティックギターとさわやかなコーラスを聴かせ、たちまちに不動の地位を得ることになった。

しかしその一方で当時全盛期であったCrosby,Stills,Nash & Youngよりも少し小粒でコピーバンドのように揶揄された。サウンド的には違うのだが、言われればデューイ・パネルの声は、ニール・ヤング的であり曲風はスティーブン・スティルス的だし、ジェリー・ベックリーの声や曲風は、グラハム・ナッシュ的である。その後、アメリカは、「ヴェンチュラ・ハイウェイ」「ティン・メン」「シスターズ・ゴールデン・ヘア」等のヒット曲を連発し、ダン・ピーク脱退後は、今も2人でライブ活動を行っている。サウンド的には、アメリカは、必ずといっていいほど、12弦ギターを用いている。これでサウンドがポップになるのも彼らの特徴かもしれない。

私も、アメリカがダンとベックリーの2人の時に、日本来日したライブを直接観ることができた。生ライブはやはりいい。私も、学生の時、「川を渡るな」を演奏したが、懐かしい思い出だ。


YouTube: America - Don't Cross The River

 

2015年6月13日 (土)

For Sephora(The Rosenberg Trio)

The Rosenberg Trio - For Sephora
YouTube: The Rosenberg Trio - For Sephora

Rosenberg Trio - Stochelo Rosenberg/ For Sephora
YouTube: Rosenberg Trio - Stochelo Rosenberg/ For Sephora

私が数年前から興味を持ちだした音楽が、ジプシージャズである。南欧等のジプシー音楽から洗練されたフレンチジャズへの融合により、その地位を不動のものにしている。日本ではまだまだファンは少ないが、必聴である。とにかく高度なギターテクニックによるリードギターの奏でるアドリブ、リズムをサポートするサイドギターの小気味よい音色、そしてそれをささえるベースランニング。3つの弦楽器が織りなす最高のサウンドである。この編成に加え、プラスワンされるのが、クラリネット・アコーディオン・サクソフォーン・ドラム・バイオリン等である。

この音楽ジャンルでは、不朽のギタリストであるジャンゴの影響が大きい。

Sweet And Lowdown playing guitar 映画でも当時の雰囲気が堪能できます。
YouTube: Sweet And Lowdown playing guitar

I'll see you in my dreams - Sweet and Lowdown (W. Alllen) 定番曲である「I'll see you in my dreams」
YouTube: I'll see you in my dreams - Sweet and Lowdown (W. Alllen)

2015年6月12日 (金)

あなたの人生(とき)をください(伊藤タカ子)

伊藤タカ子 / あなたのすべての人生(とき)を下さい(オフィシャル動画)HD
YouTube: 伊藤タカ子 / あなたのすべての人生(とき)を下さい(オフィシャル動画)HD

京都が生んだシャンソンだけでなくポップス等も歌いこなすマルチシンガーの伊藤タカ子さんが歌う「あなたの人生(とき)をください」という曲を夕日綺凛の名前で、追詞・編曲に携わらせていただいた。伊藤さんのCDにもその名前を記載していただき誠に光栄です。ほとんど、伊藤さんの思いの詰まった原曲、原詞に、失礼ながら少し詞を付け加えさせていただいたものです。伊藤さんは、この歌をコンサートでもよく歌ってくださっているとのこと。私も思い入れが強い曲です。

伊藤タカ子さんに一番似合う言葉は、「一生懸命に生きる」ということに尽きます。彼女のライブもそんなパワーを私たちにいつも与えてくれています。

2015年6月11日 (木)

Cowgirl in the Sand(The Byrds)

The Byrds- Cowgirl in the Sand The Byrds
YouTube: The Byrds- Cowgirl in the Sand The Byrds

ロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、ディヴィッド・クロスビー、クリス・ヒルマンという最強メンバーが集まったバーズは、アメリカンロックを語る上で欠かせない。この曲は、もともとニール・ヤングのオリジナル曲で、孤独の旅路と同様に重い曲であるが、バーズでは、軽快なカントリーリズムにアレンジし、イージー・ライダーの映画挿入歌にような雰囲気で聴かせる。

私も、高校2年の時に、コンサートで演奏した曲の一つ。ニールヤングはAmから始まる曲だが、バーズはGから始まる曲となっている。