11月21日夕刻より市内ホテルで開催された
京都政経懇話会の講演会に参加しました。今回の講師は、京都の和菓子の老舗である
聖護院八つ橋の専務取締役である
鈴鹿可奈子氏。鈴鹿専務は、次代の後継者として今、業界に大きなインパクトを与えています。講演では、八つ橋の由来から、会社経営の理念は、「
味が伝統」「
人を大切に、地元を大切に」をモットーに戦略を進められていることを示されました。
通常、マーケティング戦略には、
Product(製品)、Place(流通経路)、Promotion(販売促進)、Price(価格)4つのPという基本があるとされるが、聖護院八つ橋では、
Priceの代わりにPackage(パッケージ)を4つの柱にしているという伝統老舗ならではの戦略があることを話されました。また、
消費者の動向が大きく変化していることを紹介。マーケティングでは、従来
AIAMAといわれるように、
Attention(認知)・Interest(気になる)・Desire(欲しい)・Memory(覚えておく)・Action(買う)ものだが、今やDesireに代わり
Search(検索)、Memoryの代わり
Action(買う)、Actionに代わり
Share(共有評価)するという
AISASに大きく様変わりしていることを話されました。
こうした戦略のもと、最近では新しいショップである
nikinikiの新店舗を展開される等、大きく注目されています。
いずれにしても、
原点を見失うことなくぶれない経営理念に裏打ちされた革新性こそ、次世代をリードするチカラを備えていることを講演をお聴きし痛感しました。