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平成26年7月の祇園祭から、7月17日の祇園祭とともに、昭和40年以来の復興となる後祭巡行を実施することになりました。これは、公益財団法人の祇園祭山鉾連合会が長らく検討されてきた案件で京都市も全面的な支援をしてきました。33基の山鉾のうち、150年ぶりに巡行に復帰される予定の大船鉾を含む10基が来年7月24日に巡行されます。巡行路は、昭和40年当時の「三条通~寺町通~四条通」を目指したいが、交通事情等の問題から物理的にも困難であるため、平成26年以降当面は、「御池通~河原町通~四条通」で実施する。花傘巡行(後祭の代替として昭和41年に創設された)は、現在の「八坂神社~四条寺町~寺町御池~河原町御池~四条河原町~八坂神社」とする予定です。
10日に開催されたくらし環境委員会では、観光政策との連携、その他の課題について議論がありました。
京都市では、平成25年度から「市民が残したい、京都をつなぐ無形文化遺産制度」を創設するため、その第1号として「京の食文化。大切にしたい心、受け継ぎたい知恵と味」として、その案が此の程示されました。本年4月には、京都の食文化継承普及プロジェクトチーム会議を開催し、以後2回の審査会を開催され、8月には市民意見募集(パブリックコメント)をとられ、今後第3回目の会議を開催される予定です。
案では、「京の食文化が育まれた背景」「京の食文化が持つ特質」「暮らしが育む食文化」「暮らしを支える食文化」「暮らしを彩る食文化」「もてなしの食文化」のカテゴリーで論点整理をされ、京の食文化に言及されています。とりわけ「もてなしの心」では、五色(青・黄・赤・白・黒)、五味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)、五法(切る・焼く・煮る・揚げる・蒸す)、五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)で愉しむ京料理を作り上げ、それに付随し、器、料理屋、寺院、お茶屋、仕出しの文化が生み出されたことも指摘。
また、京の食文化の具体的な内容では、おばんざい・おきまり料理・行事食・儀礼食・麺類・すし・野菜・漬物・乾物や豆腐等・塩干物等・味付け・市場・道具・お茶・お菓子・清酒・京料理・料理屋・仕出し・しつらえ、がカテゴリー化されている。今後、より市民的広がりを持った議論が展開されることを期待したい。