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2013年5月

2013年5月23日 (木)

市民が残したい『京都をつなぐ無形文化遺産』制度の創設

京都には、時代、世代を越えて暮らしの中で伝えられてきた数多くの無形文化遺産がある。その中には、定義や概念、保存団体が不明確であるなど、現行法令上、文化財として指定、登録が困難なものが多くある。京都市として、独自に、これらの価値を再発見、再認識し、内外に魅力を発信して、大切に文化財を次世代に継承していこうという市民的気運を高めるため、文化芸術都市・京都として、無形文化遺産を守る仕組みを新しく制度化することになった。

今回は、本年秋に、「和食;日本人の伝統的な食文化」のユネスコ無形文化遺産への登録が審査されることから、日本の食文化を代表する「京料理」をモデルケースとして調査検討を行います。このため、食文化を対象に審査するため学識者を中心とした審査会を設置し、「京都をつなぐ無形文化遺産」の第1号として「京の食文化(仮称)」を選定することになる予定です。具体的には、平成25年5月27日に第1回審査会、7月に第2回審査会、8月にパブリックコメント、9月に第3回審査会を開催していく予定です。

京の食文化の創設にあたっては、その食文化を支えている食材、食器、料理人、等多くの文化遺産を十分に認識していただいた上で、審議をしていただきたいと願っています。

2013年5月22日 (水)

日本料理の技(京都府日本調理技能士会)

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22日午後より、市内ホテルで、平成25年度京都府日本調理技能士会の会合が開かれ、私も招かれ参加させていただきました。入口には、四季折々の風情を表現した技が披露されていました。

日本料理とりわけ京料理の技の文化は、調理人によって継承されていくものです。日本料理人を志願する若者が少なくなっている今、育成支援をと願うものです。日本料理人として今世界を舞台に活躍されている神田川俊郎先生も参加されており、お隣の席で歓談させていただきました。専門外の私たちからすれば、「刺身」と「お造り」とはどう違うのか、あまり知っている方々はおられません。全国から参加されていた技能士会のトップの方に、その語源や起源を教えていただくなど貴重なひとときを過ごさせていただきました。

業界で特に優れた模範の技職人に与えられるマイスターは、全国で日本料理分野では100人弱ですが、残念ながら老舗の京都府域内では、マイスターがわずか1人と寂しい限りです。今後、京都の埋もれた伝統文化遺産を再発見、再認識し、支援をする必要性を痛感しました。

2013年5月21日 (火)

京都会館周辺案が発表(賑わいスペース事業プラン)

音楽、演劇等、永年京都文化芸術の舞台となってきた京都会館が再整備されることになりますが、この再整備に伴い、現在まで、会議で使用していた会議棟を、市民や観光客の新たな憩いの場として賑わいスペースを設置することになりました。プランは、プロポーザル方式で、(株)浜野総合研究所とカルチャ・コンビニエンス・クラブ(株)の共同事業体が提案されたプラン案が採用され、このほどこの案を基本に事業計画が提示されました。

1Fには、ブック&カフェ、ギフト雑貨販売、ロッカー&クロークサービス、2Fは、レストラン、ラウンジ、ロビーは、休憩スペース、インフォメーション、ギャラリー、その他、キオスク、レンタサイクルや、ビッフェサービス機能が配置されることになる予定です。

また、こうした賑わいスペースを軸に、様々なイベントも企画されています。1F書店内では、書籍著者によるトークショーやサイン会の開催、アーティストによるトークショーやミニライブの開催、地元ラジオ局による公開録音、地元有識者による文化教室の開催、2Fのレストラン等では、京都会館イベントと連動したライブ、ディナーショー、大学教授、書籍著者による講演会、パネルディスカッション、ミニシアター映画上映会、ロビーでは、京都在住アーティストによる展示会、洋書・古書の販売会、音楽情報の提供、中庭等では、地元農家による朝市の開催、ファッションショー、講演会、陶芸市、フリーマーケット、野外ライブイベント等、まさに岡崎に来たくなる計画案です。

今後のスケジュールは、平成25年9月に再整備工事着工、平成25年度中、貸館予約受付開始、平成27年8月竣工、平成28年1月にオープンの予定です。

事前に行った200名による市民インターネットアンケートでも、カフェや喫茶店(88%)、安心して利用できるきれいな公園(87%)、レストラン(86%)、観光案内(66%)、コンビニ(64%)、コインロッカーやクローゼット(56%)、書店(52%)、レンタサイクル(45%)について、それぞれ高い率で利用要望がありました。

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