ゆびきり政治

過日、外交政策に実績のある新人議員である石川ひろたか参議院議員と、留学生政策の第一人者である龍谷大学の田尻先生とともに、政府の留学生支援対策の現状と問題点や、外交政策における留学生問題の日本の課題等について、意見交換をさせていただく機会を得ました。石川さんは、新人議員ではありますが、中東の平和実現のため現場主義で外交官として活躍されてきた人材です。さすがに世界的視野で物事を考えられるグローバル時代に先駆する議員であることを痛感しました。また田尻先生も、現在の文部科学省等が進める留学生対策について疑問を呈され、現場主義による留学生支援策の重要性を強く訴えられていました。

観光政策でも日本のもてなし文化が世界のスタンダードになろうとしている現実を日本は知らないとの田尻先生のお話は私にとって衝撃でした。「もてなし」は、今や「MOTENASHI」と言われるほど世界基準の文化になりつつあります。京都こそ、その文化力を一層高めるべきです。
 

講演される辻本完治先生

 9月14日、第2回おやじ講座を開催しました。おやじ講座は、2010年の団塊世代の生きがい対策や、生涯学習の視点で、男性の市民の皆様に、市政の出前講座や市民生活に直結する様々な問題を専門家からの視点でアドバイスを行う等、市民協働型で進め広聴としての意見交換の場も提供する新しい試みでスタートしたものです。

今回は、市民生活の上での様々なリスクについて損害保険の専門家の立場から、損保代理業協会の辻本完治常務理事にご講演をいただきました。特に、私たちが現在進めている自転車安心安全条例について関心を寄せていただき、「損保業界からの視点では、今後益々高齢化が進む時代にあって自転車利用は車よりも増えてくるので、自転車保険はむしろ強制保険ぐらいでないと高齢者の自転車に絡む事故が増加するのでは」と、条例化にも理解を示すお話を頂きました。講演後は、参加者からも実際の事例でたくさんの意見や質問があり、有意義な講座となりました。

9月12日午前、上鳥羽勧進橋町にあるパデシオン烏丸十条の団地の防災訓練に参加をさせていただきました。高層ビルの火災に対処するためのはしご車の実演もあり、団地に住まわれている皆様も安心安全の防災意識を改めて確認される一日となりました。マンションを取り囲むように映っているのは、近く完成する高速道路斜め久世橋線の橋脚部分の工事中のものです。住民の住まい環境がだんだんと奪われている実感を痛感する一日でした。地域コミュニティの再生のため、地域にある公園の使い方について、早急な京都市の対応が求められます。