目の日(点字に思う)
10月10日は目の日。視覚障害者団体の方々もこの日を記念して、白杖デーを開催されたりしています。現在の点字は6つ点の凸の組み合わせによってコミュニケーションツールとして活用されています。現在の点字になるまでには歴史的も大きな変遷を遂げてきていることをある雑誌で知る機会を得ました。点字の歴史を読む中で、その根底には視覚障害となられた多くの人たちの熱と光によって現在の点字が支えられていることを痛感しました。蝋の板で解読する時代もあれば、紐の結び目で解読する時代もありました。そして凹凸で表現した時代を過ぎ、今日の基礎を築き上げるきっかけとなったのは、ナポレオン時代、フランスの砲兵大尉シャルル・バルビエが開発した暗闇でも触覚だけで読むことができる夜間書法というものだということです。それがバルビエ点字のはじまりです。その時には11点字だったとのことです。その後12点字となり、現在の6点字となっているのです。バリアフリーやユニバーサル等、現在障害者施策に必ず登場する言葉や施策の中には、そこに行きつくまでの気の遠くなるような先人の苦労と情熱があることを知るきっかけになりました。法律や条例などもすべてそう捉えて改革しなければ、何のための改革なのかを見失ってしまいかねないと思った一日でした。