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2007年8月12日 (日)

リンゲルマン効果

リンゲルマン効果という聞きなれない言葉。これはフランスの心理学者のリンゲルマンという学者が「綱引き」における実験で、1人で綱を引く場合と、大勢で綱を引く場合とでは、力の出し方が、どう違っていくかを調べた結果導き出された法則である。1人の時に出す力を100とすると、2人で引くと93%、3人で引くと85%・・・8人で引く場合には、1人が出す力は49%になってしまうというのである。人数が増えれば増えるほど1人の出す力が減っていく現象で、これを心理学用語では「社会的手抜き」と言うのだそうだ。

仕事や地域や事件現場などでもこの法則は生きています。「横断歩道!みんなで渡れば怖くない」というジョーク標語がありましたが、無責任行動の象徴的な言葉です。また「日本の社会構造は護送船団方式」などと揶揄されたように、日本人は組織的には非常に強い体質がありますが、一人一人の力になると極めて希薄になる傾向にあるのではないかと思います。時代は一人一人の力の創造性や自立性が求められています。

リンゲルマン現象を打開していく方法として、相手の名前を会話の中で意識的に多く呼ぶようにするというがコーリング法などにはあるようです。それで意識的に責任感が強くなるのでしょう。選択の時代は選択される時代でもあります。1人1人がいかに強くなるかが、美しい国づくりの根底にあるべきです。

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