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2006年8月 9日 (水)

京都市職員不祥事問題解決の足がかりは、現場第一主義から

京都市職員による不祥事問題について、桝本京都市長は先般、遺憾の意を表明するとともに、根絶に向けて環境局の組織改革や信賞必罰の徹底など人事改革等の抜本的な方針を8月中を目途に打ち出すとしている。

今回の事件だけでなく、過去10年間の不祥事の多くは、市役所本庁での事件でなく、ほとんどが区役所やまち美化事務所など出先機関で起こっていることが明らかになってきている。

公務員組織はいわば縦組織の象徴と言えるものだが、ネットワーク社会となっている今、組織の対応力や機能力の面からして機能不全となっているいっても過言ではない。つまり出先機関での不祥事は、リーダーから見えない死角で起こっているという事実を直視しなければならない。

NHKドラマ「次郎長 背負い富士」の制作統括の一柳邦久氏は、「現代に必要なリーダーは、信長のように子分をばっさりと切っていくリーダーではなく、次郎長のようにすべてを拾い上げ、すくい上げていくリーダーが必要」と指摘している。ポスト小泉の課題としても重要な視点である。

また、ブックオフコーポレーション社長の橋本真由美氏は、「レジに立つと、商品のレイアウトとか、売り方を間違えているとかいろんな問題点が見えてきます。社長室にこもって数字を眺めているだけではだめで、現場から考えないと判断を間違えます」と表明している。

不祥事問題解決の足がかりも、現場第一主義からはじまるのではないだろうか。

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Photo_36 創作画:七海 奏(ななみ かなえ)

作品名:悩みを数えるな。祝福を数えよ。

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