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2006年8月 7日 (月)

家庭ゴミ有料化の課題

公明党京都市会議員団は、8月2日から4日にかけて、名古屋市福岡市北九州市に出張し、家庭ゴミ有料化に関する課題について調査しました。

名古屋市は、徹底した市民説明会の開催によってまず、分別収集の徹底によるゴミの減量化に取り組んでいます。しかし埋立処分地確保の限界を考えると、さらに一層減量化政策が必要であるとして、家庭ゴミ有料化を次の計画で検討し実施したいとの意向です。特にレジ袋を断った市民にポイントシールを配り、一定量集まれば値引きするという消費還元システムをとっており、レジ袋対策が独自策として注目すべきものでした。

福岡市は、すでに家庭ゴミ有料化を昨年10月より実施していますが、周辺自治体のほとんどが有料化していることからして、後発スタートとなっている実情があります。もっとも注目すべき点は、ゴミ収集業務を100%民間委託しており、直営ではしていない点です。そのため収集業務の時間帯も、深夜12時から早朝までです。深夜収集は、ゴミの散乱や臭いの問題がなく、カラス対策にもなり、しかも美観が損なわれず、共稼ぎなどの家庭のゴミだしなど夜に出すことの利点が多くあることが指摘されました。ゴミ袋の価格は概ね京都市と同様です。

北九州市は、以前から指定ゴミ袋を導入しており、以前に有料化を実施しましたが、今年7月から値上げした形でスタートしています。スムーズな実施移行を目指すため、収集スポットに10日間市民の協力を得てマナー向上行動をとったことが注目すべき点です。さらに、紙おむつなど使用世帯(要介護世帯、子育て世帯)への支援の充実が目立ちました。

京都市の家庭ゴミ有料化実施まであと2ヶ月余り。環境局職員の不祥事問題が続発している中で、市民の理解が得られない現状にあります。京都市は、名古屋市、福岡市、北九州市のゴミ行政に真摯に学ぶべきです。

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