2016年12月19日 (月)

視線入力装置

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視線入力装置とは、肢体不自由等の障害を持つ人が、自分の視線でパソコン画面を操作できる装置のことで、技術的な面だけでなくコミュニケーションツールとしても活用されています。昔は宇宙物理学者のホーキング博士が、自分の意思を視線だけでパソコン画面を駆使して音声変換等を通してコミュニケーションや論文に活用していたことでも有名でしたが、装置自体も大がかりでありしかも高額で一般にはなかなか普及していないものでした。しかしIT情報革命の急速な発展により今では手頃な価格で購入できるようになってきました。
この度、篤志者からのご寄付により京都市の総合支援学校4校それぞれに1台づつ視線入力装置が導入されることになりました。12月19日には、京都市呉総合支援学校において寄贈式典とともに、実際に総合支援学校に通う子ども達が視線入力装置を使ってみました。
パソコン画面とキーボードの間に、赤い色のカメラが3台ついていますが、これが画面に向かっている人の視線を読み取る装置です。これにより、視線を動かすだけでカーソルが動き、文字入力や、ゲーム等も自由自在にできるものです。学校関係者や保護者も今回の寄贈に大変に喜んでおられました。私が、9月の代表質問で取り上げた「学びのユニバーサルデザイン化」への大きな道筋となるものです。

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2016年12月15日 (木)

京都駅八条口駅前広場整備事業グランドオープン

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京都駅八条口は、昭和39年(1964年)東海道新幹線の京都駅開業以降、待機スペース不足、歩道幅の不足、客待ちタクシーや観光バスの混雑、マイカーの路上駐車等、多くの課題を抱えながら半世紀が経過しました。この度、未来の京都を見据え歩くまち京都の実現を図るため、平成21年(2009年)から協議を重ね、都市計画の変更手続きを行い、平成26年(2014年)から整備工事がスタート。平成28年12月にすべての工事が完了したことに伴い、12月15日午前、京都駅八条口駅前広場整備事業のグランドオープンを祝す記念式典が開催されました。 整備方針は、まちを元気にする!健康でいい!環境にやさしい!との歩くまち・京都の理念を踏まえ、①既存の交通をより使いやすくする、②歩くことを大切にする生活様式への転換、③歩行者優先のまちづくり、の3つの柱で進めてきました。 この間、パークアンドライド駐車場の利用台数も平成14年1727台であったものが、平成28年には、8258台と約5倍もの利用台数となってきています。また、観光客のマイカー利用台数も平成6年は41.7%であったものが、平成25年には15.1%、さらには平成27年には6.3%と大きく減少しています。 四条通りの歩道拡幅事業や八条口駅前整備など時代の先を見据えたこうした事業は、計画時点ではなかなか市民に理解されにくいものかもしれませんが、「未来のために今を生きる私達が考え決断し行動すること」の気概でまちづくりを進めれば、きっとどの世代にとっても素晴らしい都市となることに間違いはありません。

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