前・子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関する調査報告書
12月5日の総務消防委員会では、本年2月に発覚した「子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関する調査報告書」が報告されました。京都市としては、事の重大性を鑑み、早速2月15日に調査委員会を立ち上げ、警察、司法の捜査に配慮しながら、その後徹底内部調査を行い、このほど議会に報告された物です。
調査は、収賄事件の事実関係、業務執行の公正さへの影響、職員の公務員倫理に係る状況について調査し、問題点の分析を行った上で再発防止の方策を検討したものです。調査対象期間は、逮捕された局長が利害関係者との関係で影響力のあった平成24年4月から令和4年までとされています。
調査対象は、局長及び理事長、業務に関係した職員等47名、関係資料約350件を確認。
今回の事件の問題点について調査委員会は、いうまでもなく全局長の倫理観の欠如、子ども若者はぐくみ局での公務員倫理の浸透不足と指摘しています。また、局の組織風土の劣化については、法人等との関係性に係る認識、慣例に踏み込まない思考、局長の判断への依存、困難な課題の抱え込みと周囲の職員による関与の不足の4点の原因が指摘されました。
京都市としては、今後、再発防止に向けて、トップによるメッセージの発信、公務員倫理の確保に向けた取り組み、組織・服務・人事に関する取り組み、局における新たな組織文化の醸成などに取組んでいくことを示しました。
私は質疑に立ち、調査委員会等による調査の法的位置付けと、法的課題の環境整備の必要を指摘すると共に、倫理評価条例の制度化等の他都市の事例なども紹介し、倫理条例などの見直し等の検討を求めました。
コメント