消防音楽隊・カラーガード隊の廃止(予算委員会@消防局)
3月11日には、消防局に対する審査が行われました。この日は東日本大震災の発災から10年目となる意義ある日となりました。
私は、京都市が進めようとしている行財政改革の一環として、消防音楽隊とカラーガード隊の廃止、映像による通報システムの導入への検討、たき火による火災予防対策について質疑を行いました。
京都市の消防音楽隊は、昭和30年12月に発足し現在65周年。またカラーガード隊は昭和61年に全国初となる隊として発足したもので、いずれも輝かしい伝統を築いています。全国的には、音楽活動を専門とする専務隊として設置されている消防音楽隊は東京消防庁と12政令市。その他の8政令市は兼務隊として設置活動されています。2007年に全国で初となる大阪市消防音楽隊が廃止された際には、全国から多くの反対署名が集まったといわれています。大阪ではその後、財団に業務委託をされる等、いろいろと工夫をしながら取り組まれていること等の事例から、京都市においても、廃止という政策判断を急ぐことなく、縮小や休止という政策判断の検討や音楽隊の今後のあり方を多方面から検討し、消防音楽隊が担ってきた役割やこれからの時代に果たすべく使命について再構築する必要性を訴えました。
映像による通報システムの導入については、令和3年度予算に2500万円要求していたにもかかわらず未だ課題が多いとのことで、事業実施が見送られた経過があるものです。建設局が事業化している「みっけ隊」(市民が道路破損や樹木の危険度などを自撮影で通報して改善を図るシステム)と異なり、一刻を争う状況下において、映像を撮ってまで消防隊と連携が取れることが現実的に可能かどうか、罹災者等からすればプライバシーにも配慮が必要な場面の中で、映像を撮影することが許されるかどうか、等まだまだ様々な課題があることが明らかになっています。今後は、いったんゼロベースで再検討をすることが必要であることを確認しました。
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