決算委員会(1日目)保健福祉局質疑
平成29年度の京都市の財政状況を審議する決算委員会が、10月1日から始まりました。1日の決算資料の書類検査の後、2日には各局から決算議案の説明聴取を行い、3日から各局の質疑がスタートしました。第2分科会に所属している私は、3日の保健福祉局の質疑を久保勝信議員、平山賀一議員とともに行いました。
私は、平成27年7月から施行された「京都市動物との共生に向けてのマナー条例」の条例施行後の郷物愛護管理行政の推移について検証しながら質疑を行いました。犬猫の引取り数、殺処分数などの減少に加え、マイクロチップ装着支援、内猫飼育義務、まち猫事業への支援などの増加により、京都市民の動物管理のマナーは着実に向上していきていることが数値的にも明らかになりました。
一方、不適切な飼育により市民からの苦情は後を絶ちません。多頭飼育の崩壊、不適正な餌やり等に対する指導強化についても行政に求めました。特に、条例に規定されている立入り調査、勧告、命令などの指導強化については、特にマニュアルや指導基準を設けていないことが明らかになりました。
行政としては、できるだけ過料を科す前に何らかの是正されるよう努めたいとの回答です。法や条例の精神からすると粘り強く動物愛護管理の思想が染み渡る施策の推進が求められることは当然ですが、一方では、不適切な行為については厳正に対処することが不可欠です。私は、立入り調査、勧告、命令までの行政の行為についてきちんとした基準を設けて対処することの必要性を訴えました。指導助言する役割をになう京都市の本気度が問われています。