議員研修会…人口減少社会を希望に
平成29年度の京都市会の議員研修会が、9月27日13時より京都市会本会議場で行われました。研修会は毎回著名な学識者等を講師に行われているもので、今回は、人口減少社会をテーマに「これからの日本社会とコミュニティ」を研究されている京都大学こころの未来研究センターの広井良典教授からお話をいただきました。研修会では、人口減少時代の社会構造、コミュニティとまちづくり、ローカライゼーションとコミュニティ経済、伝統文化の再評価、持続可能な福祉社会の実現の可能性、グローバル定常型社会構造の展望について諸外国等の事例と比較しながら講演。
広井教授は、こうした中で、「都市・交通政策と福祉政策の融合統合」の必要性を示された上で、「自動車中心のアメリカ型社会から、歩くまち中心のヨーロッパ型社会の転換の必要性」「人口減少社会、高齢社会の動向を前向きに捉えコミュニティ空間の創出の視点でまちづくりを進める必要性」など、今後日本が抱える課題と展望について指摘されました。
また、今後の社会保障のあり方としても、予防的社会保障の構築と、人生の早い段階からの社会保障支援の必要性を問題提起されました。京都市は、現在の現実の状況を見るとき、皮肉にも都が東京に遷都したことで京都のまちが守られたのではなかと広井教授は指摘されていますが、京都市が持続可能な都市として日本だけでなく世界の模範モデル都市として創造していくことが一層求められくるものと思います。
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