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2017年1月26日 (木)

児童館未設置学区エリアへの子育て機能の充実(下鴨学区からの請願)

昨年9月27日付けで、左京区下鴨学区の「下鴨学区に児童館の設置を希望する会」から、「児童館未設置学区エリアへの子育て機能の充実・拡充」を願い京都市会に請願が提出されました。その後所管する教育福祉常任委員会に付託をされ、今日まで、私も委員の一人として請願者の願いに向き合い慎重に審議しています。
1月25日に開会された常任委員会では、これまでも議論も概ね深まってきた感もありましたが、①児童館未設置学区が下鴨学区以外にもあり同様の課題が地域にあること、②京都市の児童館整備はすでに完了している方針が明らかであること、③一元化児童館整備により子育て世帯へのニーズに対応してきてきた今日までの状況と今後の子育てニーズが更に多様化していること等について更に議論があり、請願の取扱いについては、現下の課題についての問題意識を請願者とも共有することを前提にこの日は「留保」となり、次回の委員会で一定の結論を出す方向性となりました。
京都市内では、昭和45年から児童館を中心とした総合的な子育て機能として一元化児童館は130館、単独児童館1館を整備してきました。また、子育て交流相談事業としてつどいの広場をはじめ、小学生の放課後の居場所づくり事業として学童保育所地域学童クラブ放課後ほっと広場放課後まなび教室等、多様なニーズに応えるべく複合かつ総合的に対応してきています。
こうした中で、市内166小学校区のうち児童館が未設置の小学校区は44小学校区(山間地域の10小学校区を除けば34小学校区)あります。このうち、学童クラブ事業については、21小学校において校区内に児童館分室、学童保育所、放課後ほっと広場、地域学童クラブが設置されています。また、未就学児等の子育て支援については、隣接する校区の児童館を利用していただいている実態があり下鴨学区をはじめ地域それぞれに様々な諸課題を抱えているのが現状です。
現在、京都市では、平成27年1月に5ヵ年計画として「未来こどもはぐくみプラン」を策定し子育て政策全般の基本方針として取り組んでいますが、今回の下鴨学区からの請願を機に、次期はぐくみプランの中で、児童館をはじめとする地域の子育て支援機能について現状分析及び検証とともに、地域格差が生じないよう子育て機能の充実・拡充策についてのビジョンを明確にしていく必要性を感じます。それは単に「児童館の新たな設置に向けて継続検討となるように」と請願要旨に示された従来の視点を超えて、「時代に即応する新たな子育て施策の展開への視点」を持って地域の子育てニーズに応えるための京都市の役割を明確にすべきことでもあります。次回の委員会(2月8日開会予定)では、こうした視点を共有し前向きな対応を議会としてすべきと願うところです。

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