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2016年8月21日 (日)

動物愛護施策の推進度を測るチェックリスト(Checklist for the animal welfare promoters degree)

私は、動物愛護問題に向かい合って25年になる。25年前は、動物愛護という言葉は、行政的にも社会通念上も虚しい響きを持っていたが、今では動物愛護管理法の改正を通じ、動物と人との共生社会の実現に大きく踏み出しており隔世の感である。
今春、大阪高槻市を中心に活動されているNPO法人動物愛護を推進する会が主催された講演会において、地方議員として講演をさせていただく機会を与えて頂いた。
動物愛護と政治の役割」を講演の主題とし、副題として「動物愛護における市民運動の未来展望」として地方議員の立場から思うところを話させていただいた。
講演の資料を作成する中で、改めて動物愛護管理法の制定の経緯や、動物愛護の推進のための市民運動の歴史、現在の地方自治体の実態等について調査し検証を行ったところ、様々な課題が明らかになった。それは、動物愛護に係るニーズの多様化が加速していることと、政治の役割が益々重要度を増してきているという点であった。
こうした現状の中で、今後、動物愛護施策を更に進化させ推進させていくために何が必要なのかを考えた時、各地方自治体の動物愛護施策の格差や差異を明らかにし客観的に認識できるための市民の目線の標準指標(チェックリスト)が必要であることを痛感した。しかし、国や地方行政が、その指標を作成し自己評価することは簡単であるが、一番重要なことは、指標の共有化である。住民や団体、行政、獣医師会、議会などなどが自己主張を避け、同じテーブルで議論しレベルアップを図ることが不可欠の時代に入ってきている。
このチェックリストは、地方議員である一方、市民の一人として、各自治体のあるべき姿を検証するためのツールとしてチェックするためのものであり、自分自身の動物愛護に関する行動のレベルアップを図るものである。
現在のところ、①~㉑項目までのチェック項目となっているが、ニーズの多様化とともに、さらに項目は増えてくるだろう。更に、それぞれのチェック項目の中身についてより分析し客観的な指標を加味し精度の高いリストにする必要がある。
動物愛護施策に関しては、地域の個別事象に対するローカルな目線とともに、広い視野にたったグローバルな視点を持つ必要性を地方議員として永年感じてきた一人として、過日の講演の機会を機に、一度自分自身が考える動物愛護施策の推進度を図るためのチェックリストを作成した次第である。動物愛護推進を願う多くの関係者の方々の議論を期待したい。

<動物愛護推進度向上のためのチェックリスト>
doubutsu_check.pdfをダウンロード


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