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2015年2月20日 (金)

みなみ希望まちづくりビジョン…提案の背景

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みなみ希望まちづくりビジョン」は、いうまでもなく区制60周年を迎える南区の次の将来像を区民の皆さんと共に考え人が生きる地方創生を共に創り上げるために提案したものです。 今年は折しも戦後70年という節目を迎えますが、平和な社会構築とともに、日本の国のカタチを今後どのように描いていくかが問われいる大きな転換点となる年と言えます。 以前ある講演会で、「40年周期で時代が動く」という話を聞いたことがあります。新たな国のカタチは目指すべき理念をもとにスタートしますが、結果的に時代社会のリーリング世代である40代が世代交代するたびに、その時代が終焉し、凡そ40年周期で時代が転換していくというものです。未来学者であるアルビン・トフラーは「ある世代はその時代を維持するために生まれ、ある世代はその時代を発展させるために生まれる」と指摘しているように、時代は大きな波を打って動いていると言えます。その小さな波がいわば40年周期というものです。 具体的に言えば、明治維新から始まった文明開化(西洋化)の流れは、長く続いた江戸幕府の理念を変革することになり、新たな日本の時代をかたちづくりました。しかし、その後、富国強兵の理念のもとに独自の軍国国家への道に走ることになり、結果的に昭和20年敗戦となります。明治時代が45年、大正時代15年、昭和20年の敗戦までと併せると実に80年で40年を2回繰り返したことになります。また戦後は、経済復興を第一義として国づくりがスタートしましたが、1985年前に、戦後からスタートした経済を柱とした国づくりは、バブル崩壊を経験し、国づくりの支柱を失うことになります。その後は、失われた10年と言われ、更に失われた20年と言われながら未だ、次の時代を切り拓く国づくりの確かな理念やビジョンは模索しつつも示されていないのが今のわが国の状況だと言えます。 戦後80年となる2025年は、考えれば戦後から数えて40年を2回繰り返すこととなり、明治維新からは40年を4回繰り返すことになります。失われた40年、空白の40年から脱却し、今こそ次の新たな国のカタチを示すための準備を進めなければならないのです。大河ドラマで明治維新を切り拓く源となった吉田松陰に光が当たっているのも、今のあるべき方向性を示唆しています。 そうした中、これからの新たな国のカタチの根幹をなす理念の起点は、言うまでもなく「人間」と「地域」だと考えます。戦後わが国のいわば経済優先社会に向け、走り続けてきました。2025年から長寿社会が加速する人口減少社会に突入します。誰もが経験したことのない時代を迎えます。それだけに、国のカタチはもちろんの事、自分の住む地域のカタチや、生活のカタチ等を共に創り上げなければなりません。 希望の未来を創るためには、幸福度指標にもあるように、経済を優先する時代から、健康・教育・文化・環境・コミュニティ等、豊かさの価値の転換を図り、人間を最優先する社会を創ることが不可欠です。 希望まちづくりビジョンを実現するのは、行政だけではありません。そこに住む私たち自身です。南区が、「幸せ実感No.1」の区となるためには、医療や介護予防と健康づくりで、ひと・まちを元気にする健康力、防災・減災・防犯で地域を安全に守る安心力、女性が輝き安心して子育てできる子育て力、そして文化・芸術のチカラで豊かな地域社会を創造する文化力。これら4つのチカラが希望まちづくりビジョンの推進力となると確信しています。


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