災害に強いまちづくりと自治体の役割③土砂災害のリスク
土砂災害についても、国道交通省のデータをみると、過去30年間の災害発生件数は、年平均921件となっているが、経年で見ると、昭和53年から62年の間では、年平均783回、昭和63年から平成9年の間では、年平均837回、さらに、平成10年から平成19年の間では、年平均1144回と、近年における土砂災害のリスクの高さを示している。
室崎教授によれば、住宅建材や建築手法が変化し、2×4などで外国産の建材を使うようになり日本の林業が廃れたことで、山林の管理が行き届かなくなったことが大きな原因であると指摘。特にスギやヒノキは、手入れをすれば、根が深くなり安定するが、手を入れなければ根が浅く、その分地盤が弱くなるという悪循環となっている。(次項に続く)
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