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2010年4月 9日 (金)

診療明細書の無料発行

2010年4月から、ほとんどの病院で原則、すべての患者に診療明細書の無料発行がスタートしました。2006年から医療機関の努力義務とされてきたもので、2008年には400(床)以上の大病院では義務化されてきましたが、患者が請求した時に限っていたものです。しかも無料ではなく、手数料を取る病院もあり、その後医療を透明化するという考えから診療明細書は全員に無料発行されることになりました。

明細書には、初診料、入院料、検査料、画像診断、飲んだ薬、注射薬など詳細に記載されており、しかしも診療項目の横には診療点数(1点10円)が書かれています。万が一薬害が起きたときの医療事故の際にも、その時に治療内容をこちら側が確認でき、使用した薬品や処置の記録として証拠になります。国で問題となりましたC型肝炎の薬害事件でも問題の血液製剤が投与された証明がなければ国の補償が受けられなかったわけですが、ほとんどの病院がそのデータを紛失していたりして、証明が困難でした。今後、この明細書は患者が大切に保管することにより不幸にも薬害等の事件となった場合には、大きな証拠となります。

無料の診療明細書が出されることになりましたが、しかし課題もあります。記載されている内容が極めて専門的な言葉であるため、患者とりわけ高齢者の方々も判断しにくいことがあります。今後、もっとわかりやすい言葉で明細書の記載がされればより一層役立つものになります。

私は、ほとんど病院に係ることがないので、実感が伴いませんが、21世紀は健康の時代であもありますから、患者の視点に立ってこれからも医療政策をしっかりと勉強していきたいと思います。

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