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2006年8月21日 (月)

連合審査会(市長発言)

8月21日、京都市会史上はじめてとなる5常任委員会の連合審査会を本会議場で開催し、桝本京都市長が、この度の不祥事の原因等について謝罪と不祥事の経緯についての説明を行いました。桝本市長の発言は次の通り。

-----------桝本頼兼 京都市長 発言----------------

お許しを得まして、一連の職員の不祥事の発生に関しまして、発言をさせていただきます。職員の不祥事が相次ぎ、市民の皆様に信頼を著しく失墜させましたことに、市民の皆様そして市民を代表する市会議員の皆様に市市政の最高責任者として深くお詫び申し上げます。誠に申し訳なく弁解の余地はございません。私は、これまで職員の綱紀の粛正と職務の執行について、念頭訓示を始め機会あるごとに注意を喚起し、また、指示・指導に努めてまいったところでありますが、年度当初からの不祥事続発を受けて、本年6月26日からは、不祥事根絶に向けた「服務規律等強化月間」の取り組みを全庁的かつ集中的に進めてまいりました。しかしながら生活保護ケースワーカーが生活保護費用の詐取等により、また、まち美化事務所の職員が覚せい剤の使用等により逮捕され、更には、市民美化センターの職員が犬や猫などの死体収集手数料を着服していたことが明らかになるなど、あってはならない事件が相次いで起こりました。生活に困窮しておられる方々の命綱でもある生活保護費を市職員の立場を利用して騙し取るという行為は、公務員としてのモラルはもとより、人の道に発する卑劣極まりない行為であります。覚せい剤使用や無免許運転なども、法令遵守が厳しく求められる公務員にとって、言語道断としか言いようがございません。ましてや市民の皆様からお預かりしました手数料の着服は、もってのほかの行為であります。これらの一部の職員の行為は、大多数の職員が額に汗して真面目に市民の皆様のためにサービスを提供し、日々積み重ねてきた努力の結果を水泡に帰すもので、誠に許しがたいものであり、私が市長就任以来から大事にしてまいりました「市民の皆様とのパートナーシップ」「市民の皆様の市政への信頼」は、取り返しのつかないほど大きく損なわれてしまいました。

今回、不祥事を起こした職員に対しては、懲戒免職とするなど厳罰をもって臨むことはもちろんでありますが、行政の最高責任者である私自身をはじめ、副市長や管理監督すべき立場にある者に対しても、厳正な処分を行う所存であります。また、今年度に入って9人もの逮捕者を出すという自体は異常というほかなく、その原因は、もはや一部の職員の問題にとどまらず、組織自体に問題があると言わざるを得ません。そのため、私は、全庁一丸となった不祥事の原因究明と再発防止のために体制づくりに向けて、去る7月27日の緊急局区長会において、次の3点について、直ちに取り組むよう厳命したところであります。すなわち、1点目は、生活保護業務において事務の徹底的な見直しを行い、不正が起こり得ないシステムを早急に構築すること。2点目は、環境局の組織風土を一掃するために、従来の枠組みにとらわれない抜本的な改革、見直しを行い、環境局の解体的な出直しを図ること。3点目は、他の行政分野においても、各局区長の責任において、それぞれの組織の体質や慣行、制度なども含めて、あわゆる角度から点検を行うとともに、速やかに抜本的な対策を講じること、であります。

本日の連合審査会を皮切りに、市会においては、各常任委員会や、更には臨時会において設置が予定されている調査特別委員会において、集中的なご審議をいただくこととなります。私は、今回の不祥事を教訓として、溜った膿を出し切り、失墜した市政の信頼回復に全力で取り組む決意をしており、これをなさずして、京都市政に未来はないと考えております。このため現在、市民の皆様の視点に立ち、考えうるあらゆる方向から組織の在り方・業務の在り方を徹底的に検証し、「解体的な出直し」を図るための抜本的対策の策定を急いでいるところであります。今回の市会でのご審議を十分に踏まえながら、今月末には、その対策の大綱をお示ししたいと考えております。市民の皆様に「京都市は確かに変わった、京都市を心から信頼できる」と実感していただける改革に不退転の決意で取り組んでまいりますので、市会の皆様には忌憚なきご意見、ご審議をいただきますようお願い申し上げます。

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