2023年1月 1日 (日)

決議

過日、前子ども若者はぐくみ局長の収賄事件に関しての真相究明のための調査結果が、調査委員会から報告されたところですが、11月議会の最終日となる12月12日の本会議では、局長が逮捕されるという前代未聞の不祥事であるとの重要性に鑑み、不祥事根絶に向けて組織風土改革を求める決議が全会一致で可決された。この市会決議の重みを十分に受け止め対処することを求めたい。

前子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関し市民の信頼回復と市民に開かれた組織風土の構築を求める決議
今般、前子ども若者はぐくみ局長収賄容疑事件調査委員会から、調査報告書が市会に報告された。この事件は、前局長の個人の倫理観の欠如はもちろんの事、慣例に従い、面倒な事はできるだけ避けようとする組織風土のの根深さが全局長案件、特定の職員に偏った対応となり傷をさらに深めたものである。調査報告書では、「業務の公正さが歪められた事実は確認されなかった」とされ、前理事長の判決でも同様の結論とされているが、本件の最大の教訓は、組織風土の問題の根深さである。再発防止策も一定示されたものの、京都市職員の倫理の保持に関する条例の見直しや、内部通報制度による未然防止策等について、今後の公判の結果等も踏まえながら、弾力的に対応することも重要である。また、報告書で示された再発防止策は、速やかに具体化し、実行すべきである。前局長が逮捕されるという前代未聞の不祥事であることの重大さを考えれば、市民の信頼を失墜した責任は極めて重大であり、信頼回復には相当の覚悟がなければならず、その達成への道のりは容易ではない。今後、不祥事から決別し市民の信頼を回復するためには、子ども若者はぐくみ局だけでなく、全組織にその危険性が孕んでいることを深く自覚すべきである。市長を先頭に全職員が覚悟を持って改革に挑戦し、全庁あげて高い倫理観に基づいた市民に開かれた組織風土を構築されること強く求めるものである。以上、決議する。


また、12月12日の最終本会議では、公明党提案の「帯状疱疹ワクチンの助成並びに定期接種化を求める意見書、知的障がい者施策の拡充を求める意見書が可決成立しました。

2022年12月 6日 (火)

前・子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関する調査報告書

12月5日の総務消防委員会では、本年2月に発覚した「子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関する調査報告書」が報告されました。京都市としては、事の重大性を鑑み、早速2月15日に調査委員会を立ち上げ、警察、司法の捜査に配慮しながら、その後徹底内部調査を行い、このほど議会に報告された物です。
調査は、収賄事件の事実関係、業務執行の公正さへの影響、職員の公務員倫理に係る状況について調査し、問題点の分析を行った上で再発防止の方策を検討したものです。調査対象期間は、逮捕された局長が利害関係者との関係で影響力のあった平成24年4月から令和4年までとされています。
調査対象は、局長及び理事長、業務に関係した職員等47名、関係資料約350件を確認。
今回の事件の問題点について調査委員会は、いうまでもなく全局長の倫理観の欠如、子ども若者はぐくみ局での公務員倫理の浸透不足と指摘しています。また、局の組織風土の劣化については、法人等との関係性に係る認識、慣例に踏み込まない思考、局長の判断への依存、困難な課題の抱え込みと周囲の職員による関与の不足の4点の原因が指摘されました。
京都市としては、今後、再発防止に向けて、トップによるメッセージの発信、公務員倫理の確保に向けた取り組み、組織・服務・人事に関する取り組み、局における新たな組織文化の醸成などに取組んでいくことを示しました。

私は質疑に立ち、調査委員会等による調査の法的位置付けと、法的課題の環境整備の必要を指摘すると共に、倫理評価条例の制度化等の他都市の事例なども紹介し、倫理条例などの見直し等の検討を求めました。

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