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2018年1月20日 (土)

レジリエント・シティ京都市民フォーラム

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2017年5月、アメリカの慈善事業団体ロックフェラー財団から、レジリエント・シティに認定された京都市が取組む「レジリエント・シティ京都市民フォーラム」が1月20日午後より市民約400人がさんかし開催されました。フォーラムでは、「課題挑戦都市・京都、私たちが今できること〜しなやかな未来社会を創る人づくり〜」のテーマのもとに講演とパネルディスカッションの2部形式で行われました。冒頭あいさつにあった門川大作京都市長は、「レジリエントということ概念は、強靭化などのハードウエアの面だけでなく、回復力というソフトウエアの面も含めるとともに、さらに言えば文化力というハートウエアの面までを含める新しい概念」と主張し、「京都が持続可能な都市の世界のモデルとしたい」と決意を述べました。また、堀場厚京都教育懇話会会長は、フォーラムの共催の意義を語り新しい試みに挑戦していきたいと抱負を述べました。 講演に立った鷲田清一京都市立芸大学長は、著名な経済学者の「スモール・イズ・ビューティフル」こそこれからの重要な視点であり、その概念を鷲田学長自身は「中景(ちゅうけい)」と考えたいと提起しました。「中景」とは、「近景」「遠景」と対峙する概念でもあり、3次元一体のものであることを示し、現代社会はこの中景の領域が極めて狭まっていると懸念。現在は、すべてのことを遠景の領域で行われているとし、相互扶助(互助)の仕組みが昔と比較し極めて劣化している状態であるとも指摘。福沢諭吉が警鐘したように「臣民は主客二用の役を担わなければならない」という概念と仕組みの再考と再構築を訴えました。また昔の地域社会では、中景とも関係がある「村八分」の概念も現代社会では「村0分」となっており誰も相互扶助の仕組みから背を向けている状況。こうした中で、「中景」という概念をもって地域社会づくりを進めることの必要性を訴えました。その具体化のためには、①未来から今を見る視点と発想する力、②普段から理念と行動を共有する日常性を維持する力、③オルタナティブ(選択肢)のあるまちづくり、の3点が不可欠であることを主張。極めて重要な視点であることを痛感する講演であった。 また、2部のパネルディスカッションでは、藤田裕之レジリエント・シティ京都市統括監をコーディネーターとして、堀場厚京都教育懇話会会長、池坊専好華道家元池坊次期家元、升光泰雄京都私立幼稚園協会会長、清水美香京都大学学際融合教育研究推進センター特定准教授による対話討論が展開されました。

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