2014年に世界33都市の一つとして
レジリエント・シティに選定された
富山市は、森市長のリーダーシップの下で、ロックフェラー財団に戦略を提案されました。財団が求めるワークショップも非常にレベルの高いものを実施されたようです。そもそも、
ワークショップの手法は、市民参加、地域参加、意識の共有化としてパブリックコメントとともに有効な手段となっていますが、特に国際的には議論をする場としても重要な政策決定の場にもなりうるものです。
富山市のワークショップの方針は、
①都市のレジリエンスに関する参加者の理解を高める、②富山市が直面する課題(ショックやストレス)への理解を共有し、議論を発展させる、③富山市のレジリエンスへの取組に関して優先順位をつける、という3つの視点のもとに、関係者間の
ネットワークの構築にも役立たせています。
ワークショップでは、
ロックフェラー財団から
100RCアソシエイト・デレクターや森市長らが問題提起し議論を展開されています。また、
富山市レジリエンス統括監である
ジョセフ・ランゾウ稲田博士も参画していることを注目したい。
その
稲田統括監(RCO)は、
都市のレジリエンスについて「
市民や社会、機関、企業やシステムがいかなる種類の急激なショック(危機)や慢性的なストレス(脅威)を経験しながらも生き残り、適応し発展する能力」と定義している。また、
急激なショックとは、都市を脅かす、地震や洪水、疾患の集団発生、テロ攻撃など、突然で激しい出来事とされ、
慢性的なストレスとは、日々あるいは周期的に都市の組織を弱めるような高い失業率、高コスト・非効率な公共交通システム、不安定な治安、慢性的な食料・水不足等を示している。
ワークショップをする前には、事前のアンケートもされたようだ。
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