第31回目となる
京都賞の
授賞式並びに受賞者の
記念講演会が11月10日~11日、国際会議場で厳粛に行われました。
京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚の面で著しい貢献をした人々に贈られる国際賞です。
すでに6月19日には決定を見ており、先端技術部門では、
國武豊喜博士(日本)、基礎科学部門では、
ミシュル・マイヨール博士(スイス)、そして思想・芸術部門では、
ジョン・ノイマイヤー氏(ドイツ・アメリカ)が選ばれました。今回の授賞で、稲盛財団が京都賞を設立して以来、合計100名の受賞者となりました。
11日には、受賞者による記念講演会が開催され、
國武豊喜博士と
ミシュル・マイヨール博士のご講演を拝聴しました。残念ながら時間の関係で、ノイマイヤー氏の講演がお聴きできませんでした。
國武博士は、
合成二分子膜の発見により
分子組織学という新たな学問の地平を切り開かれました。また、
マイヨール博士は、
太陽系外の惑星の発見で、新たな宇宙像の展開に貢献をされています。
子どものころから、理数系だった私にとっては、特に
マイヨール博士の太陽系外の講演は、わくわくするものでした。「太陽系外の惑星は私たちの研究で、もう相当数発見されている。これからも更に精度が上がるだろう。しかし、研究者の一番の関心は、太陽系外に、地球と同じ惑星が存在するのかどうかである。それを探すことで、人類の知性が永遠に継承できるから」とのお話しは科学者としての透徹した思想を感じました。
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