関西文化の振興をめざし2012年に設立された「
イイ文化サロン」の第10回の集まり(6月27日午後大阪で開催)で、西洋音楽史の専門家である
岡田暁生京都大学教授と対談形式で、「
音楽コミュニティの創出」をテーマに約45分語り合いました。
私は草の根音楽家として永年音楽を愛してきた庶民大衆の一人として、岡田教授に、
音楽文化の未来、
関西音楽文化の再生の方途等について幅広く語り合いました。
今回の企画は、昨年と一昨年に続けて京都市長に政策提言(「
京都を舞台にした多様な音楽コミュニティの創出に向けて」と題する提言)を行ったことがきっかけに岡田教授との対談が実現したものです。
大阪、京都、神戸それぞれの都市の魅力はあるものの、音楽文化の成熟度としては、各都市に格差があると岡田教授は指摘。
私も、
文化芸術に費やす文化予算の一般会計予算に占める比率の政令都市比較でも、
京都市は1.13%、神戸市は0.22%、大阪市は0.14%であること。
市民一人当たりの文化予算額は、京都市が5670円、神戸市が1010円、大阪市が850円となっている現状を訴えました。
私の提言では、「
音楽文化予算5%システム」を提起しましたが、まずは「1%」の壁を超えることが全国的な課題ですが、京都は1%を常に超えている状況から、できれば今後「5%」を目指す取組を期待しています。
岡田先生は、最近ジャズの魅力にはまられているようで、多種多彩で幅広い音楽観を一層深めておられることが実感される対談でした。
岡田先生をはじめイイ文化サロンの関係者の皆様に感謝を申し上げます。
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