山崎善也綾部市長を迎えて、11月22日市内ホテルで開催された講演会に参加させていただきました。講演テーマは、人口減少社会の到来に向けて綾部市の戦略です。
綾部市は65歳以上の比率が50%を超えている超高齢社会自治体の一つです。また、水源の里として有名になりました限界集落の対策でも全国をリードしている都市です。講演では、人口減少社会の到来を見据えて、地方自治体として消滅自治体とならないための方策を模索しているとして、様々な角度で戦略を打ち出されてきています。京都市等大都市の人口減少現象と、田舎の地方とではその現象に違いがあることを指摘。また都市計画の線引きで今日までまちづくりを進めてきた方針を、大転換する戦略を提唱。つまり都市計画の線引きを一旦、「白紙」にしてリセットするというものです。通常は、都市計画は良好なまちづくりを進めるためのルールとして積み重ね方式により開発を調整してきているのが実情ですが、綾部市では市街化地域が全体の2%しかないのに、そこに人口が50%しか住んでいないという他都市では比較できない課題があることが判明。「住んでいいまち」よりも、これからは「住みたいまち」にするには、あとの50%の人口のために、調整区域を大幅に変えていく政策が不可欠と主張。まちづくりの上で、
重要な地域医療、福祉、環境、教育等は、すべてアプリケーション。山崎市長は、「今変えなければならないは、その
アプリケーションを支える土台のOS(オペレーション・システム)そのものをリセット(初期化)することが重要であるということに至った」と力説。これが実現すれば、
全国では初めてとなる
都市計画の初期化というインパクトのある政策実現となることに大きな魅力を感じた。
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