京都市美術館再整備構想の実現に向けて先進的な他都市の取組を調査する目的で、8月21日、京都市会
くらし環境常任委員会の委員で、本年9月にグランドオープンする秋田県立美術館を視察しました。
この美術館は、世界で活躍されている著名な建築家
・安藤忠雄氏が、デザインしたもので、施設のいたるところに漸進的な工夫がなされていました。外観は、コンクリートの打ちっぱなしの重厚さを醸し出し、全体には、三角形を基調としたデザイン群となっています。特に、素晴らしいのは、鑑賞者がゆっくりと楽しめる安らぎと癒しの空間として施設2階に、ミュージアムラウンジがあります。窓ガラスの向こうは、向かい側の公園の緑と一体化させた水と緑の空間が広がっています。都市部の中の静寂さの演出が見事です。多くの市民が訪れ、リピーターが非常に多く、参加者増に大いに貢献しているとのことです。
この美術館は、秋田が世界に誇る
藤田嗣治画伯の名画「
秋田の行事」(縦3.65m×横20.5m)の壁画の展示を中心においており、秋田県民の心意気を感じさせるものです。
美術館はその都市の歴史と、そこに住む市民の心によって継承し支えられているものです。京都市美術館についても、今一度深く思い描いたいと思う調査でした。
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