市民が残したい『京都をつなぐ無形文化遺産』制度の創設
京都には、時代、世代を越えて暮らしの中で伝えられてきた数多くの無形文化遺産がある。その中には、定義や概念、保存団体が不明確であるなど、現行法令上、文化財として指定、登録が困難なものが多くある。京都市として、独自に、これらの価値を再発見、再認識し、内外に魅力を発信して、大切に文化財を次世代に継承していこうという市民的気運を高めるため、文化芸術都市・京都として、無形文化遺産を守る仕組みを新しく制度化することになった。
今回は、本年秋に、「和食;日本人の伝統的な食文化」のユネスコ無形文化遺産への登録が審査されることから、日本の食文化を代表する「京料理」をモデルケースとして調査検討を行います。このため、食文化を対象に審査するため学識者を中心とした審査会を設置し、「京都をつなぐ無形文化遺産」の第1号として「京の食文化(仮称)」を選定することになる予定です。具体的には、平成25年5月27日に第1回審査会、7月に第2回審査会、8月にパブリックコメント、9月に第3回審査会を開催していく予定です。
京の食文化の創設にあたっては、その食文化を支えている食材、食器、料理人、等多くの文化遺産を十分に認識していただいた上で、審議をしていただきたいと願っています。
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