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2013年3月 9日 (土)

インターディペンデンスの時代への転換を

3.11から2年。東北地方では復興までには今だ課題が山積している。私は震災が行った年の2011年の12月に復旧復興の状況調査のため、宮城県石巻市と仙台市へ調査に赴いた。復興の槌音は聞こえてきたが、生活現場では、雇用、まちづくり、地域経済等、まだまだ課題は多く、復興には向こう10年〜20年はかかるとの見方も強かった。仮設商店外も訪れた。パン販売のおばさんが「皆さんのおかげで助かります」と感謝の言葉を頂いて恐縮した。東北の方々の真の強さと謙虚さに頭が下がる思いだった。改めて支え合う社会構築の必要性を実感した。

右肩上がりの時代を生きてきた現在の世代はいずれにしても、今回の震災により価値観に転換を余儀なくされた。大谷大学の鷲田清一教授は、右肩下がりの時代を生き抜くための視点として、インディペンデンスの時代からインターディペンデンスの時代への転換を指摘している。つまり、インディペンデンス(独立)の時代から、インターデペンデンス(支え合う)時代への必要性を示している。世界の国々が支え合うというインターディペンデンス社会をどう築き上げるかを、3.11を迎えるに当たり今一度肝に銘じたい。

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