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2012年8月 5日 (日)

民族教育のすすめ

8月5日午前、長年の懸案であった京都朝鮮学園の新校舎建設に向けての造成工事完了を祝う式典が現地で開催され、私も参加しました。京都には、在日韓国朝鮮人の子供たちの教育を受ける権利を守るために、韓国、朝鮮それぞれの国において、教育施設の運営を続けられています。こうした民族教育には、京都府も京都市も財政支援を行ってきています。

本日の京都朝鮮学園は、南区にある第一初級学校における教育環境の改善が解決されない中、今後の見通しも厳しい状況の下で、今回、運動場を確保した新校舎として醍醐地域へ移転新設されるものです。以前から相談にかかわってきた一人として、感慨深いものがあります。南区にあった初級学校では地域との摩擦によって、地域の方々はもちろんのこと、朝鮮学校のオボジ、オモニの皆様も悲しい思いをされてきただけに、現地説明会では、安堵の思いで子供の未来に夢を持たれたのではないかと思います。

民族教育は、単に各国別の閉塞した内向きの教育をいうのではありません。他者の文化を認める寛容性のもとで、共生の文化を創造するいわば外向きの教育であると思います。自国の民族文化を知りためには、他民族の文化を素直に受け入れ認めなければなりません。その公平なフェアなテーブルの上で、世界市民、地球民族主義にもとづいた教育であるべきです。その意味では、教育文化交流の視点で、行政的にも重要な課題となっています。

これから、新校舎建設に向けて、夢が膨らみますが、地域との共生、将来の夢と希望を確保するための課題は、関係する大人たちの使命と責任において解決しなければなりません。新たな民族教育の文化が、この地より醸成されることを祈ります。

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