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2012年6月29日 (金)

京都芸術の伝統(京都市立芸術大学記念講演)・・・梅原猛先生

京都市立芸術大学の記念式典と法人化記念のシンポジウムが、同大学講堂で29日午後から開催されました。梅原猛先生の「京都芸術の伝統」と題した記念講演を拝聴したかったこともあり式典から私も参加させていただきました。

元芸大学長も務められた梅原猛先生は、東京芸大は、秀才を訓育するところだが、京都芸大は、鬼才を輩出する貴重な大学と指摘。その背景には、京都の歴史がはぐくむ文化の深さとともに、芸術大学の淵源をたどれば、美術史に歴史を残す幾多の芸術家が京都から多くでていることを挙げられている。

葛飾北斎をしのぐ勢いで、伊藤若冲の画法に言及され、「動植綵絵」について高い評価をされていた。京都画風はもともと花鳥画が得意とするところであり、自然と人間との共生の文化が脈打っていることも指摘され、これは極めて哲学的宗教的な要素があるからとの言。

最後に、ニーチェのツラトゥストラはかく語りきの中の、三段の変化を引用され、本物の芸術家には、「ラクダ」「獅子」そして「幼児」の探究が不可欠であり、そこにこそ創造の芸術が生まれる要素であると断言され、講演会が終了しました。

ひさしぶりに意義深い一日でした。

 

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