動物愛護センターの整備に1億円寄附
先日、京都市が整備を進めている動物愛護センターの建設に対して、篤志者から1億円の寄付があったと伺いました。昨年12月には動物園のゴリラ舎に活用してほしいとのことで市民の方から寄附があったばかり。財政厳しい折であるだけに京都市行政としてもうれしい限りだと思われます。
動物愛護センターの建設は、前の京都市基本計画に推進すべき事業として計上されていたものです。当時は動物管理法という時代でありましたが、そんな中でも、「動物愛護」という文言を記載していたことは、動物愛護行政の先進性を示すものでもあります。今回は、京都市南区上鳥羽にある現在の家庭動物相談所の近くにある上鳥羽公園(約1万坪敷地)を再整備する手法で、愛護センターを整備することになります。センター本体の建物、動物救急センターも併設し、さらにはドッグランなども整備されます。しかも、運営もできるだけボランティアの方々にも支えていただくカタチを推進し、市民ぐるみの動物愛護行政を進められたらと期待しています。
今回の寄付は、単なる財政上の利点ということだけでなく、「何に税金を使うか」という明確な視点を持たれて寄附されているということです。これは税金の使い方について今後の行政上の大きな転換点になるかもしれません。「人間と動物とどちらが大事か」等の時限を超え、市民が満足する税金の使い方に方向性を示すものだと思います。
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