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2009年3月14日 (土)

市民による景観づくり研究

私たち公明党市議団は、2年前に大議論となり専門家の方々の多くが賛成されていた50年度100年後を見据えた京都の新景観政策の議論の形成過程に、市民の現状での意識が反映されていないことを指摘していた。市民不在の議論であることを言っているのではない。つまり、あまりにも壮大なビジョンでもあるため、日常生活の中で、市民の誰もが、親近感をもって議論に参画したかと言えば、やはりそうではなかったと指摘せざるを得ないのである。言いかえれば、専門家の方々の意識まで到達しきれていないというのが偽らざる現状だと認識している。こうしたことかわ、新しい景観政策については、市民による景観づくりが何よりも重要であるとの認識から、議員団として2年前から、市民による景観づくりの研究を進めてきた。

過日、環境デザインで活躍されている榊原和彦大阪産業大学教授のお話を聞く機会があった。その中で、特に教授は、進化する景観政策を論じる場合、デザインについても進化しなければならないとの認識に立たれ、和という意識概念を類型化することの必要性を訴えられていたことが印象的であった。すなわち、和といっても和風や、和調など、実にあいまいな概念を整理することである。教授は、それを和様・和風・和調・和感・非和風の5つに類型化されている。これをデータベース化し、未来の景観づくりに生かそうとされている。私たちが提唱してきた景観検証システムの構築も、そろそろ動きだした。市民にとってもこれから景観政策について喧々諤々の議論をどんどんしてくことが大事であることを痛感した教授のご講演であった。

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