緩和ケア外来
がん診療の充実が社会的な課題となる中、市立病院では、地域がん診療連携拠点病院として、外科的手術や放射線治療、化学療法、血液がん等に対する造血幹細胞移植等、高度で幅広いがん治療に積極的に取組まれています。がん基本法が制定される中で、がん患者の身体やこころの苦痛を和らげることや家族への精神的支援を行うことを目的とした緩和ケアが注目されてきています。先進諸国におけるがん治療は放射線治療を中心とした緩和ケアが主流となっており、わが国における医療現場でも今後緩和ケアによるがん診療の拡大が期待されます。市立病院では平成18年7月に専門の緩和チームを設置し、入院患者を対象に緩和ケアに取組んできました。現在まで医師4名、看護師4名、歯科衛生士1名、薬剤師2名の計11名で構成された専門緩和チームは、平成19年度では31名延べ141回の緩和診療の実績があります。
このほど、外来のがん患者の方々に緩和ケアを提供するため、専門外来の一つとして12月4日から緩和ケア外来を開設することになりました。対象の患者の身体的症状は、痛み・しびれ・吐き気・嘔吐・食欲不振・便秘・下痢・呼吸苦・倦怠感等の他、精神的症状は、不眠・不安・うつ・せん妄等が現われているような場合になります。診察場所は市立病院の本館4階の健診センターで、診察日は毎週木曜日(14時~16時)で事前予約制で概ね2人程度の診察を行う予定になっています。予約は健診センター(311-6352)です。
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