ポスト小泉時代の政治課題(森田実 政治評論家)
7月29日のサマーセミナーの講師の最後に、自民党総裁選挙後(ポスト小泉政治)の政治課題について政治評論家の森田実氏が講義。
9月に行われる自民党総裁選挙は安部氏が有利との言。しかし問題は過日、福田氏が出馬を断念したことにより、小泉政治4年間の総括ができる総裁選挙でなくなった。安部氏も、麻生氏も、谷垣氏もすべて小泉総理とともに改革をしてきた張本人であるからだと指摘。
小泉政治は、病理に犯された日本を、構造改革というメスで大手術を行い、抗がん剤を打った役割を持っている。しかし抗がん剤の副作用なるものが、地方景気の低迷感や、高齢者の医療年金などの社会保障面での不満などがここにきて出始めてきている。9月自民党総裁選挙。民主党代表選挙につづき、10月22日に執行される神奈川16区と大阪9区の補欠選挙が最大の山場。その結果は、来春の統一地方選挙、来夏の参議院選挙に大きな影響を及ぼすであろう。政治は安全弁、制御する力を持たねばならないと明言し、見識ある政治の重要性を訴え講演を終えた。
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