京都高速道路(久世橋線・西大路線)審査基準の見直し
京都高速道路計画は、今から約30年前に激論の末、策定されたものですが、私の住む南区は、京都高速道路5路線(西大路線、堀川線、油小路線、久世橋線、新十条通り)のうち、特に久世橋線と西大路線が大きな影響を及ぼす計画となっていました。都市計画により当該5路線の計画区域では、建築物を建てようとしても大きな規制を受けていました。人口減少社会の到来予測等を勘案しても、今後、京都高速道路の5路線全線を建設することは現実性でないことから、京都市長は、堀川線の課題を残した上で、事実上、高速道路計画を凍結見直しすることを表明したところです。
しかし、計画廃止に至るまで手をつけないと現実に都市計画の計画区域内での建築促進が図れないことから、この程4月2日から、都市計画法第53条第1項に基づく許可に係る審査基準の見直しをすることが決定しました。未着手区間の都市決定廃止に向けて今後も手続を進めていくことになりますが、廃止までの間、「京都高速道路関連区域(久世橋線、西大路線及び関連施設区域)」を定めて許可に係る審査基準が見直しされます。
現行では、区域内における建築物等の建築については、①容易に移転し、又は除却することができるものとの条件があり、②建築物も2階建て以下(地下階をつくってはならない)の階数規制があり、③主要構造物が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造その他これらに類する構造と規制がありました。4月2日以降の見直しでは、①②③の条件、階数、構造の規制が、「制限なし」と規制撤廃されることになります。
久世橋通り界隈のまちづくりが促進されることが期待されます。
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