レジリエント・シティの構築に向けては、
危機(ショック)と脅威(ストレス)を12の指標に区分分類することで、課題解決を図ることになります。12の指標は時計の文字盤のように12のカテゴリーに分けられ整理されています。
大きく4つの大分類があり、そのもとで12の政策方向が示されています。
Ⅰ.健康・福祉では、
①生活必需品の提供、②生計・雇用の担保、③生命・健康の担保、
Ⅱ.経済・社会では、
④相互扶助社会の実現、⑤社会の安定・安全の担保、⑥経済力の向上、
Ⅲ.インフラ・環境では
、⑦物理的環境・インフラの維持強化、⑧重要サービスの連続性の担保、⑨情報通信・交通システムの信頼性の担保、
Ⅳ.リーダーシップ・戦略では、
⑩リーダーシップとマネジメントの促進、⑪情報提供・教育機会の提供、⑫長期的・総合的な計画の促進、の指標です。
さらに具体的にそれぞれの12の指標について言えば、
①生活必需品…全ての人が生活必需品を得られているか?、②生計・雇用…金融サービス、職業訓練、ビジネスサポート、社会福祉へのアクセスが担保されているか?、③生命・健康…総合医療施設と医療サービス、救命救急医療が提供されているか?、④相互扶助社会…コミュニティ活動、ソーシャルネットワーク、社会活動が活発に行われているか?、⑤社会の安定・安全…法執行、犯罪防止、危機管理が適切に行われているか、社会は公正か?、⑥経済力…適切な財務管理が行われているか、多様な収益源をもっているか、事業投資を惹きつける魅力を備えているか?、⑦物理的環境・インフラ…環境保全、インフラ管理、土地利活用の計画・規制が適切に行われているか?、⑧重要サービスの連続性…重要サービスの多様な提供手段を備えているか、生態系やインフラの維持管理、緊急時対応計画が適切に整備されているか?、⑨情報通信システム・交通システム…交通システムや情報通信システムにおいて多様な手段が低価格で提供されているか、緊急時対応計画が適切に整備されているか?、⑩リーダーシップ・マネジメント…政府、企業、市民社会が関与しているか、多様なステークホルダー(関係者)が議論しているか、証拠に基づいた意思決定が行われているか?、⑪情報提供・教育機会…全ての人や組織が適切な行動をとるために必要な教育・最新の情報・知識が提供されているか?、⑫総合的な計画…都市のビジョン、総合的な都市開発戦略があるか、定期的に各部門からチェック・更新が行われているか?が、具他提起に定義されています。
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