京都市会の活性化と議員の資質向上を図る目的で定期的に開催している
議員研修会が、9月30日午後より京都市会本会議場で開催されました。
今回の講師には、芸術大学学長に就任された哲学者の
鷲田清一先生に、「
KYOTOという価値」をテーマにご講演を頂きました。
鷲田学長は、2025年までの京都市の市政の方向を決める
基本構想の起草委員長としてご尽力を頂くだけでなく、数多くのジャンルの学問に精通されている先生です。
鷲田学長は、講演の中で、グローバル化の進展に伴い時代社会が大きく変化する中で、京都にはどんな
自力があるのか、どんな
個性を打ち出すのか、これからの
都市の価値というものを考えなければならないと強調。
世界でも、フランスの
パリ市は、「
エレガンス」「
シック」の価値を最優先させ、イタリアの
ミラノ市は、「
官能的」の価値を最優先させ、ベトナムの
ハノイ市は、「
丁寧さ」、タイの
バンコク市では、「
謙譲」の価値を最優先させていることを指摘。
日本でも唯一、広島が、都市の価値を平和に立脚しそれを最優先させている事例を上げつつも、
広島から
HIROSHIMAへ、そして
ヒロシマ。さらに、
ひろしまへと進化していることも紹介。
京都の都市の価値は、「
目利き」「巧み」「
極め」「
試み」「
もてなし」「
始末」そして「
市民参加」という
京都市民の得意技(得意とするところ)があるとされ、これからは、どの価値を最優先させるかが問われると指摘。
何よりも、未来の京都を見据え、
更なる市民力の醸成と強化の必要性を実感しました。
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