京都版トキワ荘
私が生まれた1955年5月、同時期に東京では、新漫画党が結成され時でもある。新漫画党は、日本の漫画界をリードしてきた手塚治虫、石森章太郎、寺田ヒロオ、藤子不二雄、つのだじろう、赤塚不二夫等で結成された集まりである。彼らの修行時代の淵源をたどれば、漫画家を目指す若者が、集合共同生活をしながら切磋琢磨をしてきた場として、トキワ荘が有名だ。
京都市では、地元美術芸術系大学でも漫画科を持っている都市あるとともに、国際漫画ミュージアムを有する芸術都市でもある。昨年から、次代を担う漫画家を人材発掘、育成する視点から、京都版トキワ荘事業を展開させてきた。昨年度は、漫画クリエーターを目指す人たちを対象とし、「京都国際マンガ・アニメフェア」と連携し、マンガ出版社を招きプレゼンテーションの機会を設けたり、マンが家向けの確定申告の講習会を開催したり、マンガ編集者のトークショーを展開する。新年度からは、男女用それぞれ1軒計2軒の京町家を活用し、本格的なトキワ荘事業を展開することになる。今年の夏には入居を開始していただく予定だ。
いずれは、映画祭のように、世界漫画祭、アニメ祭等が京都で開催されるよう、世界をリードする日本のアニメ界を支える漫画芸術の発信基地として京都の取り組みを期待したい。
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