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2007年9月 2日 (日)

不適格マンション問題 連続セミナー

Photo 9月1日は、京都市が今年の3月に条例制定した新景観政策関連条例の施行日です。この日に、不適格マンション問題の対策を議論する連続セミナーの第一回目が不適格マンション管理組合懇談会の主催により午後1時30分から中京区の四条高倉スカイハイツ内で開催されました。都市環境工学の第一人者である高田光雄京都大学教授とともに、市議会のトップバッターとして私に指名があり「既存不適格マンション問題とどのように取り組むか」と題して講演しました。(第二回目からは、民主党、自民党及び共産党の議員が出席される予定)

セミナーでは、高田教授による基調講演の後、私が政党代表というよりもむしろ市会議員という立場で、市議会の中で、条例制定に向けてどのような議論の経過があったのか。決議(8項目)を付けた背景とその後の付帯決議の実施状況。そして新景観政策の今後の課題について主張しました。とりわけ高さ制限による既存の不適格分譲マンション対策は、重要な課題です。分譲マンションの不適格マンションの公表や、マンション対策のための専門組織の新設の必要性などについて提言を行いました。京都市が支援するべき制度内容の精査、そして住民が取り組むべき今後の課題として地域コミュニティの再生やマンションと京町家の共生の視点について話をさせていただきました。のちほど参加者から様々な観点の質問があり議論が深まり今後の課題がより明確になったようです。

高田教授のお話でも「既存不適格」という呼び方は、法に決められた呼び方ではなく、どうしてもマイナスイメージが強く、それが風評被害となりやすいのではないかという問題提起もありました。逆に名称を再検討しプラス面の情報を提示することにより、問題意識が高まり課題の共有化が進むのではないかとのお話もありました。また災害時における建替え再生問題については、国の上位法律で規制緩和をしたりするなど、特別対策の必要性も語られました。

さまざまな意見が出され終了しましたが、私が一番感じたのは、「価値の調整」から「価値の共有」への意識改革が重要であり、その具体的方策を確立することが今後のマンション問題については極めて重要な観点であると確信した次第です。

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